瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

長沢武『北アルプス夜話』(1)

長沢武北アルプス夜話』昭和52年9月25日 初版発行・900円・信濃路・268頁・B5判並製本
長沢武【復刻】北アルプス夜話』2008年1月20日 初版第1刷発行・定価1900円・長崎出版・口絵4頁+286頁・四六判並製本

 ②復刻版のカバーは淡い群青色を基調としているが、①初版は橙色を基調としていた。
 すなわち、初版カバー表紙は橙色地で、下半分に背嚢に筵を背負い、麦藁帽子に杖を突いた人物が這松の高原を歩いて行くところの古写真で、ここも橙色が被っている。いや、上部も雲があるように見えるが明瞭でない。その橙色の空の部分、左側に横長の明朝体太字白抜きで標題、「夜話」の右脇に明朝体白抜きで小さく「長沢 武」と添える。
 初版カバー背表紙はくすんだ黄色地に見えるが褪色で、元々は橙色地だったのだろう。カバー表紙と同じ字体で若干縮小された標題が上部、同じく中央に著者名。最下部に横長明朝体太字の横並びで小さく版元名。写真はカバー表紙以外に及んでいない。
 初版カバー裏表紙も橙色地で、中央にごく小さく、黒で藁で作った馬の人形のカット。右下に細いゴシック体で「900円      /0039-052119-3382」と2行。
 初版カバー折返しも橙色地で、表紙折返しは半ば以上、見返しの略地図「北アルプス連峰と周辺」を隠さないよう切除されているようだが、右下に明朝体縦組み下揃えで小さく「後立山連峰を望みつつ埋蔵金探索校の中山喜一/(高天ヶ原にて 本文一六七頁)」とある。すなわち表紙の古写真の説明である。裏表紙折返しには文字は刷られていなかったようで、裏表紙見返しには何も刷られていないから、表紙折返しと同じくらいに切除されているのはブックコートフィルムの寸法に合わせたものだろう。
 復刻版のカバーは折返しも含め全体が淡い群青色で刷られた上高地の風景写真。
 復刻版カバー表紙は書影に示した通りだが、標題と著者名の他に下部中央にごく小さく明朝体横組みで版元名が入っている。
 復刻版カバー背表紙は上部3/5にカバー表紙と同じ標題を縮小して入れ、下部に同じく著者名を縮小して収めている。最下部に極々小さく横並びの版元名。
 復刻版カバー裏表紙の上部左のみ、白く長方形(5.1×9.0cm)に抜いて、その左側にバーコード2つ「978486952426/1920075019006」、1つめのバーコードの右側にオールドスタイルで「ISBN978-4-86095-2426/C0075 ¥1900E」2つめの右側にゴシック体で「定価:本体1900円+税/長崎出版」数字のみオールドスタイル。
 復刻版カバー裏表紙折返しの上部を方形(5.3×5.8cm)に少し白っぽくして「【著者略歴】(昭和52年現在)」を示すが、これは復刻版の奥付上にある「【著者略歴】(昭和52年現在)」及び初版の奥付上にある「著者紹介」と比較しつつ述べることにしよう。
 復刻版カバー表紙折返しには文字はない。(以下続稿)