私は八尾には行ったことがない。越中の友人の家には3度厄介になって、1度くらい飛驒を越えて高山線で乗り込みたいと思ったのだが、飛越国境を越える列車の本数が少ないので断念した。風の盆を知ったのはもちろん石川さゆりの演歌で、母が演歌好きなので夕食後にNHKの演歌番組を付けていて、それで度々見たのである。
・なかにし礼 作詞/三木たかし 作曲「風の盆恋歌」平成元年(1989)6月18日発売
・高橋治『風の盆恋歌』
初出は「小説新潮」昭和59年(1984)6月号・7月号掲載「崖の家の二人」で、翌年『風の盆恋歌』と改題して刊行。
高橋氏は本書にも寄稿しており、本書の企画・刊行にも『風の盆恋歌』の小説及び歌謡曲の影響があったであろうか。
今回は、昨日の投稿を見た、当ブログの唯一の顔の見える読者たる家人が、なんで風の盆を取り上げるのかと訊くので、そうじゃないことを説明するために、演歌も好きだと云う訳でないし小説も読もうとも思わなかったことを断って置こうと思ったのである。しかし、では何故知っているのかと云うと、やはり歌謡曲で、歌謡曲の元に、そういう小説があったと云うことから、知っていたのである。(以下続稿)
【2月3日追記】疑多法師のブログ「写真は、ちょうど20年前のものです」の2016年11月10日「坂道」に、昭和61年(1986)8月29日(金)フジテレビ系列で全国放映された、金曜 女のドラマスペシャル「風の盆恋歌」について、実際に見ていた前年のロケの様子を中心に、地元紙の記事なども示しながら詳しく述べ、さらに『風の盆恋歌』を巡る出来事を地元の視点から通覧してあって、非常に面白く、参考になる。