瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

今野圓輔 編著『日本怪談集―妖怪篇―』(3)

 2021年12月8日付(2)に予告した、中公文庫版との比較。
・中公文庫『日本怪談集妖怪篇(上)』2004年6月25日 初版発行・定価933円・中央公論新社・219頁

 中公文庫版の装幀や、新たに加わった部分などは後回しにして、現代教養文庫版と比較しつつ細目を見て置こう。
 今回は中公文庫版(上)に相当する分を見て置く。
 まづ現代教養文庫版の頁と「題」を示し、→(上)と中公文庫版の巻と頁を示した。題は違っているもののみ記すことにした。
・1頁(頁付なし)扉→(上)1頁(頁付なし)扉
・3~6頁「は じ め に」→(上)3~7頁
・7頁(頁付なし)「日本怪談集――妖怪篇  目  次」の扉→(上)×
・8~11頁 目次→(上)9~11頁(頁付なし)「日本怪談集―妖怪篇(上)  目  次」
・×→(上)12頁(頁付なし)「日本怪談集―妖怪篇(下)  目  次」枠の中に2段組で〔解説〕と頁は省かれている。
 各章の扉(頁付なし)は中公文庫版も現代教養文庫版と同じレイアウトにしているので、一々記述しない。
 各章、初めに〔解説〕がある。但し本文には「解説」と云う見出しはなく目次に〔解説〕とあるのみ。それぞれ2~4項で目次ではゴシック体でやや小さく立てに並べてあって頁は入っていない。本文では2行取り1字下げのゴシック体で、現代教養文庫版はその下1字下げで2行本文があったが中公文庫版は見出しの下は余白で次の行から段落頭1字下げで解説本文を始めている。これら解説各項や各節の頁はそれぞれの見出しの後に|で仕切って附記した。そして挿図については*「キャプション」に挿入位置を添えた。キャプションは下に明朝体横組みでやや小さく入っている。
・13~38頁「第一章 路上に出没する妖怪」→(上)13~41頁
  股くぐり|14~15頁12行め→(上)14~15頁
  ノブスマ|15頁13行め~17頁4行め→(上)16~18頁5行め
   *「野衾(のぶすま)(『百鬼夜行鳥山石燕)」17頁左上→(上)17頁左上
  ツチノコ|17頁5行め~19頁9行め→(上)18頁6行め~20頁5行め
   *「野槌(のづち)(『百鬼夜行鳥山石燕)」18頁右上→(上)19頁左上
  〔〕|19頁10~13行め→(上)20頁6~9行め
 一 足にまつわりつく化け物|20~24頁13行め→(上)21~26頁8行め
 二 ぶきみな仔豚の群|24頁14行め~29頁1行め→(上)26頁9行め~31頁5行め
 三 再度の怪|29頁2行め~30頁15行め→(上)31頁6行め~33頁4行め
 四 頭上の怪・ノブスマ|30頁16行め~32頁4行め→(上)33頁5行め~34頁13行め
 五 見越入道|32頁5行め~35頁15行め→(上)34頁14行め~38頁10行め
 六 頰 撫*1|35頁16行め~38頁7行め→(上)38頁11行め~41頁6行め
・39~50頁「第二章 家の中の化け物」→(上)43~57頁
  空想上の化け物|40頁1~9行め→(上)44頁1~10行め
  ザシキワラシ|40頁10行め~42頁2行め→(上)44頁11行め~46頁9行め
  産怪|42頁3~8行め→(上)46頁10~16行め
  〔〕|42頁9~13行め→(上)47頁1~5行め
 一 ザシキワラシ|43~48頁7行め→(上)48~54頁4行め
 二 赤子の怪|48頁8行め~50頁18行め→(上)54頁5行め~57頁3行め
・51~70頁「第三章 河 童」*2→(上)59~81頁
  河童の実在|52頁1~18行め→(上)60~61頁3行め
  葦平の河童|53~55頁14行め→(上)61頁4行め~64頁8行め
   *「かっぱの化けくらべ(歌川芳幾)」55頁上→(上)63頁上
  信仰の対象としての河童|55頁15行め~57頁5行め→(上)64頁9行め~66頁3行め
  〔〕|57頁6~12行め→(上)66頁4~10行め
 一 河  童*3|58~68頁10行め→(上)67~78頁17行め
 二 エンコウとガータロー|68頁11行め~70頁14行め→(上)79~81頁9行め
・71~84頁「第四章 山童とその他の童怪*4」→(上)83~97頁
  怪音の主*5|72~73頁1行め→(上)84~85頁5行め
  山童とタブー|73頁2行め~74頁7行め→(上)85頁6行め~86頁14行め
   *「ヤマワロウ(『あしなか』37)」73頁左上→(上)86頁右上
  〔〕|74頁8行め→(上)86頁15行め
 一 山  童*6|75~79頁6行め→(上)87~91頁17行め
 二 その他の童怪|79頁7行め~84頁10行め→(上)92~97頁13行め
・85~119頁「第五章 ぶきみな化け物」→(上)99~136頁
  ロクロッ首|86~88頁4行め→(上)100~102頁8行め
   *「ろくろっ首(『夜窓鬼談』小林永濯)」87頁左上→(上)101頁左上
  一つ目小僧|88頁5~6行め→(上)102頁9~11行め
   *「一つめ小僧(『百鬼夜行河鍋暁斎)」89頁左上→(上)103頁左上
  一本ダタラ|88頁7行め~90頁16行め→(上)102頁12行め~105頁3行め
  海坊主|90頁17行め~91頁14行め→(上)105頁4行め~106頁10行め
   *「海坊主(『絵本小夜時雨』速水春暁斎)」90頁右上→(上)105頁左上
  〔〕|91頁15行め~92頁2行め→(上)106頁11~15行め
 一 ロクロッ首|93~97頁2行め→(上)107~111頁9行め
 二 一つ目小僧|97頁3行め~103頁15行め→(上)111頁10行め~118頁15行め
 三 大入道|104~113頁16行め→(上)119~130頁3行め
 四 海坊主|114~118頁8行め→(上)130頁4行め~135頁4行め
 五 牛 鬼|118頁9行め~119頁12行め→(上)135頁5行め~136頁12行め
・121~154頁「第六章 ユーモラスなケモノたち」→(上)137~173頁
  化け狐・化かす狐・憑く狐|122~124頁15行め→(上)138~141頁4行め
   *「狐が髑髏を頭に載せ北斗を拝して化|ける/ところ(浅井了意『伽婢子』)」123頁左上→(上)139頁左上
  タヌキ・ムジナ・イタチ |124頁16行め~126頁1行め→(上)141頁5行め~142頁7行め
   *「狸の馬鹿囃子(「狸の戯れ」歌川国芳)」125頁左上→(上)142頁上
  〔〕|126頁2~6行め→(上)142頁8~14行め
 一 キツネ|127~137頁3行め→(上)143~154頁10行め
 二 タヌキとムジナ|137頁4行め~151頁11行め→(上)154頁11行め~170頁10行め
 三 イタチとカワウソ|151頁12行め~154頁4行め→(上)170頁11行め~173頁7行め
・155~182頁「第七章 恐ろしい動物の怪」→(上)175~205頁
  化 け 猫|156~158頁18行め→(上)176~179頁6行め
  狒々と猩々|159~161頁2行め→(上)179頁7行め~181頁6行め
   *「ひひ(『百鬼夜行鳥山石燕)」159頁左上→(上)179頁左上
  蟇と蜘蛛|161頁3~6行め→(上)181頁7~15行め
   *「岩に化けた大蝦蟇(崑崙橘茂世『北越奇談』)」160頁上→(上)181頁上
  〔〕|161頁7~11行め→(上)182頁1~5行め
 一 化け猫|162~173頁18行め→(上)183~196頁11行め
 二 狒々と猩々|174~177頁1行め→(上)196頁12行め~199頁17行め
 三 蟇と蜘蛛|177頁2行め~182頁8行め→(上)200~205頁17行め
・×→(上)219~212頁「日本怪談集 妖怪篇(上)(下)/索引(妖怪名)」
・×→(下)211~207頁「日本怪談集 妖怪篇(上)(下)/索引(事項、人物、地名その他)」
 中公文庫版(下)に相当する箇所は明日に回す。(以下続稿)

*1:ルビ「ほお なで」。目次にはなし。中公文庫版は目次にもあり。

*2:①目次は「河  童」。

*3:①目次は「河童」②目次は「河 童」。

*4:現代教養文庫版の扉のルビは本文のルビ並に小さいため「やま わろ」と間が空いていた。目次は詰まっている。なお目次のルビはこの「やまわろ」のみ。中公文庫版の扉は本文の活字より一回り小さい位に大きくして「やまわろ」と詰める。

*5:ルビ「ぬし」。中公文庫版は目次にも。

*6:①目次と②本文は「山 童」。