瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(53)司馬遼太郎④

新潮文庫7299/し-9-1梟の城昭和 四 十 年 三 月 三 十 日 発    行・昭和五十二年 九 月 十 五 日 二十二刷改版・平成 八 年 二 月二十九日 七 十 二 刷・定価621円・517頁
※ 帯あり「急逝が惜しまれる――/司馬遼太郎/の本/新潮文庫」裏表紙側「司馬遼太郎の作品 (新潮文庫)」18点36冊の目録。裏表紙側折返しに「梟の城」とある本書用の帯、本書独自の内容は背表紙側の整理番号と「新潮文庫 640」に下線。司馬氏の急逝は1996年2月12日で、これを受けての増刷、全てではないかも知れぬがそれぞれに帯を用意したらしいのである。
 なお、改装されていて当時の書影を表示出来ない。
新潮文庫『峠』

新潮文庫7299/し-9-40(上)平成 十 五 年 十 月二十五日 発  行・平成 十 七 年十二月 二 十 日 八  刷・定価667円・511頁※ 帯あり「「おとなの時間」フェア」表紙側「TVドラマで話題沸騰!/河井継之助を知っていますか?」本書用の帯。表紙側折返し「新潮文庫「おとなの時間」フェアフィジー旅行プレゼント」「●締切 平成18年3月31日(消印有効)」
新潮文庫7300/し-9-41(中)平成 十 五 年 十 月二十五日 発  行・平成 十 六 年 一 月 三 十 日 二  刷・定価743円・571頁新潮文庫7301/し-9-42(下)平成 十 五 年 十 月二十五日 発  行・平成 十 六 年 一 月 三 十 日 二  刷・定価590円・445頁 本体表紙「上    巻」本体背表紙「(上)」カバー表紙「上」カバー背表紙「(上)」横並び、1頁(頁付なし)扉「上   巻」5頁(頁付なし)中扉「上 巻」奇数頁最上部中央「上      巻」奥付「(上)」。
講談社文庫 し 1 17『軍師二人』1985年8月15日第1刷発行・1995年7月14日第30刷発行・定価563円・374頁

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 『梟の城』と『峠』は昨年8月9日、『軍師二人』は9月15日にメモしている。当時は暑い中で、祖母宅は空調が壊れているので汗水垂らしながらの移動が大変だった。紙袋に詰めている間にも汗が本の上に滴り落ちて、慌てて拭き取ったり、多くても3往復が限界だった。それが秋に、そう急がなくても良いという話になったので、忽ちペースダウンしてしまい、冬もやはり空調が効かないのが辛く、かつ2月上旬から5月上旬にかけての花粉の季節はいよいよ出不精になって、蔵書整理を滞らせてしまったのだが、ここに来て祖母宅の処分について話が具体化して来た。
 それで、暫く手許に止めて来た村岡花子 訳『赤毛のアン』シリーズも処分した。私は『赤毛のアン』には何の思入れもないが、しかし祖母が愛読していたことは聞いているからやはりこれを売ってしまうのは少々堪えた。しかし、家自体がなくなる訳だし、私らの物なんて私らが生きている間こそ意味があるだろうが、さもなければ誰も整理する人がいないのだから、売却してしまうにせよこうして整理出来るだけ、マシだと云うべきだろう。とにかく思入れを排して粛々と進めて行くより他ない。
 まぁ、今はそれほど暑くない(寒くもない)し、家に持ち帰らず祖母宅に籠もって簡単なメモだけでも取ってしまうこととしよう。
 とにかくもうゆっくりしてもおれぬので、持ち帰ったままになっていた随筆を序でに上げて置こう。
新潮文庫2628/草 152 = 26『歴史と視点―私の雑記帖―昭和五十五年五月 十 五 日 印  刷・昭和五十五年五月二十五日 発  行・定 価240円・231頁

・文春文庫 105―22『歴史を紀行する』1976年10月25日 第1刷・1981年11月25日 第12刷・定価 280円・261頁
※ 帯あり「文春文庫ベスト・セラーズ’81~’82
・文春文庫 105―22『歴史を紀行する』1976年10月25日 第1刷・1982年9月1日 第13刷・定価 280円・261頁
※ 帯あり「ノンフィクション・フェア文春文庫・中公文庫A2-10『古往今来』昭和五十八年 二 月二十五日印刷・昭和五十八年 三 月 十 日発行・定価 三六〇円・295頁
※ 祖母の蔵書には帯はない。204頁「海音寺潮五郎氏を悼む」に加藤芳郎「まっぴら君(8655)」切抜きが挟んである。(15)面 3版、裏面はラジオ欄で(金曜日) 3版 (16)面。夕刊らしい。また122~123頁に「MINI COLOR」なるカラー写真のカード2枚(7.6×5.5cm)が挟まる。2枚とも裏は左下から右上へと斜めに「MINI COLOR」の字が並び、1枚は横長で裏面の下部に「踞虎の図(三方正面眠り虎)・重要文化財 / 名古屋」とあり、1枚は縦長で裏面の下部に「名古屋城天守閣夜景 / 名古屋」とある。祖母の父は名古屋の出身で、名古屋の第三師団長だった。祖母が名古屋に住んだとは聞いていないが、しかし父を訪ねたことはあるだろうから、空襲で焼ける前の名古屋城を見ているはずである。(以下続稿)
7月23日追記】居間の隅の9段の簞笥の5段めにあった2冊。
・中公文庫A2-3『人間の集団について――ベトナムから考える――昭和四十九年十一月 十 日初版・昭和五十四年 二 月二十日七版・¥280・235頁※ 祖母の蔵書には帯はない。標題は本体表紙及び1頁(頁付なし)扉に拠る。カバー背表紙・本体背表紙・奥付には副題なし。
・文春文庫 105―38『余話として』1979年7月25日 第1刷・定価 260円・237頁7月27日追記】居間の隅の9段の簞笥の7段めより。
集英社文庫 88|A『歴史と小説』昭和54年6月25日 第1刷・¥260・289頁