瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

大田才次郎編『日本全國兒童遊戲法』(01)

 大田才次郎編『日本全国児童遊戯法』も、報告者に注目している人があって以前から注意していたのだが、先日図書館で平凡社東洋文庫版の『日本児童遊戯集(東洋文庫122)』を手にして、ふと奥付を見ると、

1986年12月16日 初版第1刷発行
1987年 1月20日 初版第2刷発行

とある。しかし、これはおかしいので、奥付の上部にある解説者「瀬田貞二」の略歴にも「1979年没。」とあるし、昨年刊行点数が800を超えた東洋文庫の「122」は、もっと前に出ていたはずである。
 そこで、初版を確認すると、本文には何ら変更はないらしく、奥付の形式が若干異なるのと、その裏、上段に一九六三年十月付、平凡社「『東洋文庫』刊行の主旨」と、下段「『東洋文庫』の特色」があるのが最近のものと違う。その後に「東洋文庫 刊行書目」が6頁(頁付なし)あり、その最後の1頁は「十月刊行予定」と「続刊」である。「十月刊行予定」の2点にはそれぞれ5行ずつ解説文がある。「既刊」はこのときまでに出た123点全てを載せるが、そのうち6点には4〜5行の解説文がある。「続刊」には14点挙がっているが、最後の「岸田吟香日記  〈柳田 泉/岸田鶴之助〉編」は刊行されていない。7番目にある「明治東京逸聞史  森銑三著」も「全二巻」となっていない。
 この、初版の奥付には「昭和43年9月10日 初版発行」とある。定価550円。
 一瞬、昭和43年を1968年と改めた際に、1968年を1986年と誤ったのか? と思ったりしたのだが、日付が違う。もちろん、昭和43年(1968)に出た「東洋文庫122」が、昭和62年(1987)になってようやく第2刷なんてことも、有り得ない。

日本児童遊戯集 (東洋文庫 (122))

日本児童遊戯集 (東洋文庫 (122))

 そこで、他の図書館でも書庫から出してもらって見てみた。某区立中央図書館の蔵書は、

昭和43年9月10日 初版第1刷発行
昭和51年7月10日 初版第8刷発行

であった。奥付の裏は白紙で、「東洋文庫 刊行書目〈請求次第目録送呈〉」が14頁(頁付なし)で「既刊」290点は解説なし、最後に「続巻刊行予定」2点があるがこれにも解説はない。
 ちなみに1987年初版第2刷発行では「文学」「歴史」「地誌・紀行・民俗」がそれぞれ〈日本〉〈外国〉に、それから「宗教・教育・思想」「芸術・趣味」に分類されて16頁(頁付あり)の書目があり、最後に「続巻刊行予定」1点が挙がっている。
 この1986年初版第1刷発行、何か理由があるのかも知れないが、どうしてこんなことになっているのか、素人には分からない。この頃、東洋文庫では初期に刊行したものの版を新たにした、などといったことでもあったのだろうか。しかし、仮にそうだとしても、どこが変わっているか分からないレベルだし、それで初版のデータを完全に削除し(というか書き換え)てしまっていいものだろうか。
2013年9月23日追記】初版第14刷(定価2,800円)の奥付には「1968年9月10日 初版第1刷発行/1994年10月24日 初版第14刷発行」とある。してみると冒頭に取り上げた昭和末年の増刷の後に気が付いて修正したことになるが、これらが第何刷に当たるのか、いよいよ気になるところである。
2017年1月18日追記】5版(定価600円)の奥付には「昭和43年9月10日 初版発行/昭和45年6月25日 5版発行」とある。奥付の前後の頁は白紙で目録類はない。なお、再版については2013年9月7日付(02)に初版との比較を示した。
2017年12月6日追記】初版第13刷の奥付には「1968年9月10日 初版第1刷発行/1990年9月25日 初版第13刷発行」とある。函が保存されていないので定価は不明。