福岡秀樹『鎌倉でお寺や神社をめぐり、史跡と仏像に会いましょう。』(2004年12月15日第1版第1刷発行・定価1500円・メイツ出版・144頁)A5判、縦書き、オールカラー、カバー。
- 作者: 福岡秀樹
- 出版社/メーカー: メイツ出版
- 発売日: 2004/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
本文は「北鎌倉エリア/源氏山エリア/鎌倉駅東口エリア/金沢街道エリア/材木座・名越街道エリア/長谷エリア」の6つの章に分けられている。扉の下半分にエリア地図、続いて1つの寺社につき2頁から4頁*1の詳しい説明、そして各章末の1頁にエリアモデルコースが示される。他に鎌倉の歴史や文人・名数、美術館や仏像の解説など、2頁から4頁の「資料・コラム」が挿入されている。
寺社の紹介には写真やイラスト・境内の見取り図が挿入され、本文中の仏像や歴史上の人物には脚注が附されている。また、囲み記事として「見どころガイド」や「お寺の歴史」、福岡氏の「取材雑記」、さらには「ひと休み」として周辺の飲食店や「足をのばす」として史跡等も附記されている。
「金沢街道エリア」は75〜100頁(98〜99頁はコラム)で、94〜95頁が「光触寺」。本文には「供えられた塩を嘗めた地蔵」という見出しがあって、塩嘗地蔵がメインの扱いである。94頁左下「見どころガイド」の「仏像」には「●阿弥三尊像/(国の重文・本堂)/●塩嘗地蔵(地蔵堂)/●境内の石仏/●一遍上人銅像(境内)*2」とあって、本尊がメインの扱いになっているが。
記述の量は「頬焼阿弥陀」が最も多い。塩嘗地蔵はその前、94〜95頁に跨る9行の1段落に見えている。
一遍上人の像の隣には塩嘗地蔵が小さな祠に/祀られています。かつて、六浦の海で取れた塩/は行商人が担いで、朝比奈切通しを越えて鎌倉/まで運ばれていました。行商人たちは、その途(以上94頁)/中「今日も商いがうまくいきますように」とひ/とつまみの初穂の塩を地蔵に供えていました。/しかし、帰りに見るといつも塩がなくなってい/るため、地蔵が嘗めたのでは、という言い伝え/ができ、このように呼ばれるようになりました。/
95頁中右に「塩嘗地蔵。行商人が供えた塩をなめたと伝わる。」とのキャプションを附した、堂内のイラストがある。