瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『聞かなかった場所』(2)

 カバー、【初版】四十五版のものは表紙、上部に「MATSUMONOTO SEICHO COLLECTION」同じ色の下線。このカバーの紙は画用紙のように凹凸があるのだが、このシリーズは同じ紙のカバーがかかっている。その下に黒で大きく標題と、著者、マンションのベランダのような油絵があって、下部に小さく「角川文庫」。カバー表紙折返し、上部に顔写真、その下に「|松本清張Matsumoto Seicho |」以下横組み9行(1行16行)の紹介文、最下部右寄りに「装画=駒井哲郎」。カバー背表紙、上部にゴシック体で著者名、少し空けて小さく「ま1-10/Y420で囲まれている。そして明朝体で標題、下部に「角川文庫 |■」。カバー裏表紙、左上にバーコード2つ、右上にISBNコード/Cコードと「\420E」/「定価:本体420円(税別)」、中央に黄土色の横線の下に黒い帯状に白抜きで「MATSUMONOTO SEICHO COLLECTION」、その下に明朝体横組み9行(1行28字)の紹介、裏表紙折返し、左下に「カバー 旭印刷」右下にKBマーク。
 【改版】の表紙は書影を示したが、右下に白抜き縦組み明朝体で「角川文庫」とある。「MATSUMOTO SEICHO COLLECTION」のシリーズ名はなくなっている。Amazon詳細ページのなか見!検索で閲覧できる「平成十八年二月十日改版四版発行」表紙・表紙折返し・裏表紙・裏表紙折返しは同じ*1、背表紙は分からない。ちなみに奥付だが、改版四版と改版八版では、発行日・発行者が違う他、改版八版では「発行所―株式会社角川書店」に加えて「発売元―株式会社角川グループパブリッシング」が追加されている。住所は同じ、郵便番号は違うが改版四版の郵便番号は改版八版では発売元の方にある。また、改版四版で「電話〈編集/営業〉」と2行に記されていた電話番号は、発行所の方に「電話・編集」、発売元の方に「電話・営業」、*2改版四版にあった振替番号はHPアドレスに、また落丁・乱丁本の送り先が「小社受注センター読者係」から「角川グループ受注センター読者係」に変わっている。それから改版四版では匡郭内にあった「定価はカバーに明記してあります。」が改版八版では匡郭外、左辺の左下寄せに移されている*3
 カバーに戻って、背表紙は一番上のQRコードのところのみ白地、他は極薄い紅色地「|ま|1-31|Y514|」ゴシック体の著者名、で囲われた「」があって太い明朝体で標題、下部に「角川文庫|■*4。表紙折返し上部の顔写真は【初版】四十五版に同じ、「松本清張(まつもと せいちょう)」と題して以下、数字が漢数字になっている他、若干組み方に異同があるが【初版】四十五版と同文、9行(1行17字)の紹介文、下部右寄りに「カバー/片岡忠彦*5。カバー裏表紙折返し「角川文庫●松本清張の本」として18点、縦組みで2段、本書は17番めに出ている。そして最後、18番めの「潜在風景」の下に小さく「ほか」とあって、点数が増えてもかけかえなくても良いように工夫されている。最下部「カバー 泉文社 R      04-10」Rは◇に囲われている。そして右下にKBマーク*6。カバー裏表紙の上部のレイアウトは【初版】四十五版に同じ、中央部にゴシック体縦組み11行(1行14字)で【初版】四十五版の紹介文をさらに要約したものとなっている*7

*1:2013年5月15日追記】改版九版「平成二十二年七月十日改版九版発行」を見た。カバーは表紙のみ一致。

*2:2013年3月7日追記】ここに「だったものが発売元の郵便番号になっている。」とあったが草稿段階のものを誤って残してしまったものなので削除した。

*3:2013年5月15日追記】改版九版もレイアウトは改版八版に同じ。並べて比較していないので異同の有無は未確認。

*4:2013年5月15日追記】改版九版は上部がゴシック体で「1-31 松本清張」となっている。以下は同じ。

*5:2013年5月15日追記】改版九版の略伝はゴシック体横組みで16行(1行17字)になっている。「カバー/片岡忠彦」は左寄り。

*6:2013年5月15日追記】改版九版「角川文庫|松本清張の本 ||」左右2列で左15点、右13点、最後は『或る「小倉日記」伝』、他には右下にKBマークのみ。

*7:2013年5月15日追記】改版九版は左上にバーコード2つ、その下にISBNコード14桁、下1桁が「-7」だったのが「-2」に変わっている。その下の行はCコードと「\514E」で一致、次の行は定価でこれも一致。紹介文は右上にゴシック体横組みで入り、1行14字は同じだが行数が14行に増えている。3行めまでは一致、4〜5行め「/こし急死だったという。発作は、/どこでどう起きたのか。」が「/こし、助けを求めて駆け込んだ/化粧品店で息絶えたという。」と変わっている。以下、5〜8行め「義妹によって……地名であった――。」は一致。9〜11行めは改版八版では段落を改めて「死の真相を探るうちに、思わぬ/運命に巻き込まれていった男の/悲劇を描く復讐サスペンス。」となっていたが、改版九版では「妻の死の真相を探るうちに、一/転して脅迫される立場になると/いう巧みなプロットの面白さ。/小心な官僚の心理描写の卓抜/さ。清張サスペンスを満喫する/長篇小説。」と大幅に書き換えられている。