昨日の記事を上げてから、実はあそこに使った森瑤子『ジンは心を酔わせるの』よりも前に見付けて借りて置いたものを忘れていたことを思い出した*1。今朝気付いて、見るに昨日上げた2種とはまた別種であった。しかも奥付からすると、この忘れていたものが一番早い時期の広告のはずなのである。そこで、どうするかだが、初めの頃(2011年1月13日付)に断って置いたように、次の記事を上げるまでの間なら断りなしに修訂することにしているので、何も断らずにしれっと直してしまっても良い。しかし、番号を打ち直さないといけないので、一応昨日の記事はそのままにして、注を追加してその旨断った上で番号①②を②③に直して置いた。そして、昨日忘れていた本来①とすべきものを、①として今日上げて置く次第である。
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①筆記体連綿・紹介文大 太さ0.1cmの灰色の単郭(4.0×5.3cm)内の上半分(2.4×4.8cm)が筆記体の誌名で③に同じ、「Peach 」で、「P」が特に大きく、また「each」は連綿している。そして「ch」の上に小さく少し斜めのゴシック体「KADOKAWA LADIES'」とある。下半分は明朝体の太字で「アクティブな現代女性の好奇心に/応えるビジュアル総合女性誌。毎/月23日発売。 毎月44万部発行」とある(1.2×4.8cm)。最後の部数はゴシック体。
・角川文庫7067『別れ上手』昭和六十三年六月十日初版発行
この森瑤子『別れ上手』の初版(定価340円・208頁)のカバーにこの広告があるのは、広告が打たれた時期を確定させるものとして貴重である。定価表示にまだ消費税が見られない、昭和末年のものであることが確実で、昭和63年(1988)5月の「Peach」創刊直後のものと見て良かろう。
なお、タイトルロゴの違いだが、古書LingusのHPのティーン誌:2のページに昭和63年(1988)5月創刊号、6月号、12月号、平成3年(1991)6月号、そして平成4年(1992)9月号の5種の書影が掲載されているが、昭和63年の3冊は①③と同じ連綿体、平成3年のものは②と同じゴシック体の斜体である。
*1:順序はどうでも良いことながら、初め『星を撒く』に気付いた。