瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

角川文庫の「Peach」の広告(1)

 私は図書館に行ってもあまり中で時間を過ごせない人間で、鼻が弱いせいか、古くなった本の臭いに耐えられないのである。それで、調べ物をしていても、じきに居たたまれなくなって、館内をうろうろしてしまう。借りられるのなら入り用の本をさっさと借りて帰ってしまう。けれども、あまり重い本を持ち歩くのは良くないので、実際、今年に入って、身体のあちこちが痛くなって全く持てない時期もあった。
 それはともかく、そんな訳で、館内に腰を落ち着けて本を読むようなことは殆どない。長居したとしても、大抵、立読みである。調べ物をしていても、立ったままメモを取っていることが多い。席を取っても、席に落ち着いていないし、席まで本を持っていくのが面倒なのである。だから、雑誌はあまり読まない。公立図書館だと雑誌のコーナーはソファみたいな椅子があって、人が多い。人が多いところも、やはり落ち着いていられない人間に取っては、お互いに邪魔なような気がして、居たたまれないのである。
 だから「野性時代」だの「月刊小説王」だの、まだ上げていないけれども「月刊カドカワ」だのと云った雑誌の広告を取り上げているけれども、肝心の雑誌本体は読んだことがない(なかった)。今回取り上げる「Peach」は女性誌だから、なおのこと読んでない。それから、この角川文庫のカバー表紙折返し下部の広告は、他に映画がいくつかと、「ザテレビジョン」のものを見た。但し「ザテレビジョン」は完全なものを見ていないのでまだ記事に出来ない。「月刊カドカワ」は確認した広告の数が多くて、どういう風に整理すれば良いのか、考えている。
 それはそうと、「Peach」の刊行時期だが、昭和63年(1988)5月に1巻1号通巻1号が刊行されていて、以後毎月1冊ずつ刊行されて平成4年(1992)12月に5巻12号通巻56号で休刊になっている。
 広告は、以下の2種を確認している。広告は、今のところ3種確認している。ここではそのうち2種を紹介し、次回、もう1種を紹介することにする*1
②ゴシック体太字・紹介文大 太さ0.1cmの濃灰色の単郭(3.3×5.3cm)内の上半分が雑誌のロゴで大きく少し斜めになったゴシック体太字で「PEACH」とあり「C」の内部に小さく少し斜めのゴシック体「ピーチ」とある。このロゴの「P」から「E」の半ばに掛けてのすぐ上に小さく少し斜めのゴシック体で「女のアソビジョン」、「H」のすぐ上に同じ字体で「いきいき変身 」とある(1.5×4.8cm)。下半分は明朝体の太字で「アクティブな現代女性の好奇心/に応えるビジュアル総合女性誌。/毎月23日発売。毎月44万部発行」とある(1.0×4.8cm)。最後の部数はゴシック体。
・角川文庫6898『星を撒く』平成二年四月三十日五版*2
筆記体連綿・紹介文小 太さ0.1cmの濃灰色の単郭(3.3×5.3cm)内の上部の大半(2.4×4.8cm)が筆記体の誌名「Peach 」で、「P」が特に大きく、また「each」は連綿している。そして「ch」の上に小さく少し斜めのゴシック体「KADOKAWA LADIES'」とある。下部は明朝体の太字で「アクティブな現代女性の好奇心に応えるビジュア/ル総合女性誌。毎月23日発売。毎月44万部発行」とある(0.5×4.8cm)。最後の部数はゴシック体。
・角川文庫6771『彼と彼女』平成元年十一月十日十八版*3
・角川文庫6298『女ざかり』平成二年五月十日二十四版*4
・角川文庫6317『ジンは心を酔わせるの』平成四年三月二十日十五版*5

*1:4月20日付(2)の冒頭に断ったような事情で、この一文を抹消し書き改めた。また、①ゴシック体太字筆記体連綿としていたのを番号を打ち直し、紹介文の大小も付け加えて置いた。

*2:田辺聖子。定価350円(本体340円)。「昭和六十二年十月十日初版発行」なので、初版のカバーにはこの広告はなかったはずである。

*3:5月17日追加。定価390円(本体379円)。「昭和六十二年六月二十五日初版発行」272頁。カバー裏表紙折返しの「角川文庫森 瑤子作品集」には20点が挙がるが本書は11番め、20点めは「十月のバラ」でこの増刷の頃に刊行されている。

*4:5月6日追加。定価390円(本体379円)。「昭和六十一年一月十日初版発行」274頁。カバー裏表紙折返しの「角川文庫森 瑤子作品集」には21点が挙がるが本書は5つめ、21点めは「ラヴ・ストーリー」で角川文庫7773『ラヴ・ストーリー』平成二年一月二十五日発行・定価350円(本体340円)・224頁。従ってこの増刷の頃のカバーと判断される。

*5:森瑤子。定価430円(本体417円)。「昭和六十一年一月二十五日初版発行」なので、これももちろん初版のカバーにこの広告はなかったはずである。