瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

大迫純一『あやかし通信』(1)

・単行本実業之日本社)四六判並製本
『あやかし通信――九夜でおくる怖い話平成3年7月24日初版発行・定価1165円・248頁

 Amazon詳細ページでは書影が表示される*1昨晩のブログ「言葉ノート2010年07月18日「大迫純一」には帯の掛かった書影が示されている。
 カバー表紙の絵は裏表紙にも左右反転して使用されている。
 カバー表紙には中央に縦組みで、まず橙色で標題「あやかし通信」上が明るく下が濃いグラデーション、その下に白抜き明朝体太字で著者名。裏表紙には表紙の標題と同じ字体で、同じ位置に濃い橙色で小さく「あちらの世界から何かがくる」とあって、表紙の著者名のあったあたりに明朝体白抜きで小さく「実業之日本社」とある、上部を1.5×12.2cm白く抜いて、ゴシック体で「ISBN4-408-10097-8 C0095 P1200E 定価1200円(本体1165円)」と入れている。
 カバー背表紙には焦茶色地で上部に表紙と同じ字体の標題が朱色で、その下にやや小さく標題と同じ字体の白抜きで「――九夜でおくる怖い話」少し空けて表紙と同じ字体・白抜きで著者名、最下部に横並びで小さくゴシック白抜き体で「実業之日本社」。
 カバー折返しは白地で、『』及び【】は半角。カバー表紙折返しには以下のような9行の、秀英初号明朝の導入文があった。

ここには、九つの『夜』が用意されている。
九、という数は、しばしば『多数』『多量』を表すために用いられる。なぜなら九/という数は、『限界』であるからだ。九に一つ足せば、一〇に。九九に一つ足せば、/一〇〇になってしまう。それまで数のあった場所から、数がなくなってしまう。
一、二、三……九と、『有』のあった位置に、突如として〇(零)が、『無』が出現/する。そして、それまで『無』であった位置に、数が出現する。
九とは、今の段階から次の段階へと進んでしまう一歩手前、なのである。
ひと桁から、ふた桁へ。ふた桁から、三桁へ。……現界から異界へ。
九。それは、限界である。


 これが文庫版には採られていない。
 カバー裏表紙折返しには以下のようにある。見出し部分が秀英初号明朝で、丸数字はゴシック体、他は明朝体、2〜3行めは3字下げ。

あや・かし】①怪奇なこと。怪しい出来事。怪しい/存在。②能における幽霊。怨霊のこと。または/その面(「怪士」と書く)。妖気を表わした男面。


 これも文庫版にはない。
・ハルキ・ホラー文庫角川春樹事務所)

『あやかし通信『怪』』2002年6月18日第一刷発行・定価680円・265頁
 ここでは、カバー裏表紙右上、黒地にゴシック体白抜きで入っている縦組み6行の紹介文のみ見て置く。

本当にあった怪談話……「友達の知り合いの話」などではな/い、筆者と友人が体験した恐ろしく奇妙な話を四十六話/収録。数多く出版されている怪談本のなかで、最も恐ろし/い本としてインターネット上で伝説となっていた実録怪談集/を、改稿のうえ新たに数話追加してあなたのもとにお届け/する。「あやかし」は日常のすぐそばに潜んでいるのだ。


 直接体験した話に限っているように書いているが、そんなことはない。(以下続稿)

*1:2019年2月1日追記】書影が表示されるようになっていたので貼付した。