昨日の続きを挙げるべきですが、しばらく踏み込まずにいるつもりだった「赤い半纏」や「赤いちゃんちゃんこ」との関連に入り込んでしまいまして、正直準備不足です。ある程度のところまで示せば良いとも思ったのですが、もう少し関連資料が見られればと思い、続きは後回しにして、今回はほんのメモを挙げることでお茶を濁して置きます。
・鈴木常勝『メディアとしての紙芝居(日本児童文化史叢書38)』2005年1月24日発行・定価1553円・久山社・122頁・A5判並製本
- 作者: 鈴木常勝
- 出版社/メーカー: 久山社
- 発売日: 2005/02
- メディア: 単行本
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『天誅蜘蛛』『少年タイガー』『順番』『猫娘』『ハカバキタロー』『赤マント』『墓場奇/
太郎』『ガムちゃん』 加太こうじ著『紙芝居昭和史』(立風書房版)より
それでは本文に赤マントについて何らかの解釈が述べてあるのかというとそうではなくて、43頁8行め〜44頁7行めに、43頁7行め「田辺聖子は紙芝居体験を次のように語る。」と前置きして引用されている文章に見えるのみのようです。最初の段落を抜いて置きましょう。「…」は原文のママ。
紙芝居には「黄金バット」や「赤マント」もあるが、実に、/非常に、しばしば出てくるのが高利貸、「金貸し」の悪役であ/る。…
同じ節に出典は注記されていませんが、117〜121頁「参考文献」に50音順で並ぶ中に、119頁8〜9行めに
とあるのがそれでしょう。なお「前掲」というのは、遡って見ると118頁5行めに、
唐十郎「紙芝居屋のいる風景」月刊『絵本』別冊『紙芝居かみしばい』すばる書房 一九七八年十二月
とあります。初出の直後に再録された、ということでしょうか。月刊「絵本」別冊『紙芝居かみしばい』及び田辺氏の著書にも当ってみようと思っていますが、いつになるか分からないので差当り目に付いたところをメモして置きました。