瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

夏目漱石『草枕』の文庫本(5)

岩波文庫31-010-4(1)
①1929年7月5日第1刷発行

草枕 (岩波文庫)

草枕 (岩波文庫)

③1990年4月16日第76刷改版発行(223頁)
・1991年7月25日第77刷発行 定価252円*1
・1998年7月8日第91刷発行 定価400円
・2000年7月5日第94刷発行 定価400円
・2003年4月24日第97刷発行 定価400円
・2003年8月25日第98刷発行 定価400円*2
・2004年10月5日第99刷発行 定価400円*3
・2005年11月4日第100刷発行 定価400円
・2007年1月15日第101刷発行 定価460円
・2009年4月24日第104刷発行 定価460円
・2013年7月16日第108刷発行 定価500円
 私の見た第91刷から第108刷のカバー表紙・背表紙・表紙折返しは一致*4
 裏表紙、左上のバーコード1つは一致。2つめは下4桁が定価400円のものは「4007」、定価460円のものは「4601」、定価500円のものは「5004」。右上の1行め「ISBN4-00-310104-9」は一致、これはバーコード1つめの下10桁の数字に同じ。定価400円のものは2行めCコードの次が「\400E」、少し空けて3行め「定価(本体400円+税)」で、以後の刷は定価の数字が変わっているのみ*5
 裏表紙折返しは下部に「図書」の広告があるが、第91刷は年間購読料800円、第94刷は年間購読料1000円、第97刷も年間購読料1000円だがFAX番号が変わっおり、字もやや小さいものになっている。第100刷・第101刷も同じ。第104刷はFAX番号は同じだが字が他と同じ大きさになっている。これについては別に記事にするべきであろう*6
 本体、223頁まで一致。
 223頁の裏は「〔編集付記〕」で、11行めの行末の句点が第91刷から第101刷まではぶら下げに組んでいる*7が、第104刷以降は半角にて追い込みで組んでいる。すなわちこの間に組み直されているのである。
 奥付の基本的なレイアウトは同じ*8。下部に2本の太い横線(7.3cm)に挟まれて、上の横線の上には、左寄せで「草  枕*9」とあるのみ。上の横線の下、ほぼ中央に3行、発行日が並ぶが①③の発行日の次にある3行めがそれぞれの発行日。次いで「作 者」は「夏目漱石*10」で同じ。
 次に「発行者」で第91刷から第97刷が「大塚信一」、第100刷から第104刷が「山口昭男」*11、第108刷「岡本 厚」。
 その次が「発行所」で次の行に7桁の郵便番号と住所が添えてある。
 次が「電 話」で、第100刷では「電 話」の文字がなくなって「発行所」に含まれる形になっているが、第97刷までは「発行所」と同じ扱いになっていた*12。ここが第94刷では3行、1行め「案内」と「営業部」、2行め「文庫編集部」の番号と、3行めにHPアドレスが並ぶが、第91刷ではHPアドレスがない。そのため上下の横線の間が第94刷以降は5.0cmあるのに対し、第91刷では4.6cmしかない。それから「営業部」は第97刷から「販売部」になっている。第100刷からは「発行所」に附属する扱いだが、住所との間が半行分空けてあるのは同じ。
 下の横線の上に、第104刷までは「印刷・法令印刷 カバー・精興社 製本・桂川製本」とあったが、第108刷では「印刷 製本・法令印刷 カバー・精興社」となっている。下の横線の下にISBNコード10桁と「Printed in Japan」が1行で入るのは同じ。
 奥付の裏は「読書子に寄す」。
 目録、第77刷は「'91,1.現在在庫 B-1(〜4、A-1〜3、C-1〜3、E-1〜2)」と「岩波文庫の最新刊」の「1991.5.」と「1991.6.」の計14頁。*13
 第91刷は「'98,1.現在在庫 B-1(〜4、A-1〜3、C-1〜3、G-1)」と頁付が「w」の《ワイド版 岩波文庫》、最後に「岩波文庫の最新刊」の「1998.6.」と「1998.7.」の計14頁。
 第94刷は「'00,1.現在在庫 B-1(〜4、A-1〜4、C-1〜4)」と「岩波文庫の最新刊」の「2000.5.」と「2000.6.」の計14頁。
 第97刷は「'03,1.現在在庫 B-1(〜5、A-1〜4、F-1〜3)」と「岩波文庫の最新刊」の「2003.3.」と「2003.4.」の計14頁。
 第98刷は「'03,1.現在在庫 B-1(〜5、A-1〜4、G-1、E-1〜2)」と「岩波文庫の最新刊」の「2003.7.」と「2003.8.」の計14頁。*14
 第99刷は「'04,8.現在在庫 B-1(〜5、A-1〜4、F-1〜3)」と「岩波文庫の最新刊」の「2004.9.」と「2004.10.」の計14頁。*15
 第100刷は「'04,8.現在在庫 B-1(〜5、A-1〜4、F-1〜3)」と「岩波文庫の最新刊」の「2005.9.」と「2005.10.」の計14頁。
 第101刷は「'05,9.現在在庫 B-1(〜5、A-1〜4、C-1〜4)」と「岩波文庫の最新刊」の「2007.1.」の計14頁。
 ここまで3段組の「現在在庫」は1段16点だったが、以下は1段17点に変わっている。
 第104刷は「2008,4.現在在庫 B-1(〜5、A-1〜4、C-1〜3)」と「岩波文庫の最新刊」の「2009.3.」と「2009.4.」の計14頁。
 第108刷は「2012,2.現在在庫 B-1(〜6、C-1〜3、E-1〜2、H-1)」と「岩波文庫の最新刊」の「2013.6」と「2013.7」の計14頁。(以下続稿)

*1:6月29日追加。

*2:6月29日追加。

*3:9月5日追加。

*4:6月29日追記】第77刷には背表紙の最下部に「260」に太い下線。

*5:6月29日追記】第77刷は最上部左詰めで「ISBN4-00-310104-9 C0193 P260E定価260円(本体252円)」とあり、バーコードはない。中央に「岩波」の壺印。

*6:6月29日追記】第77刷は「【文芸カセット】夏目漱石〈私の個人主義現代日本の開化〉◆<朗読>三國一朗」の広告。私の見た第98刷はカバー裏表紙折返しが切除されている。

*7:6月29日追記】第77刷も同じ。

*8:7月24日追記】第77刷は古い形式。発行日の3行は左詰め、作者・発行者・発行所は右寄せ。「発 行 所 〈株式/会社〉 岩 波 書 店」の上に住所、下に「電話 03-3265-4111(案内)」、下の太線の上に、左寄せ「定価はカバーに表示してあります」と右寄せ2行「印刷・法令印刷/製本・桂川製本」。下に左寄せ「落丁本・乱丁本はお取替いたします」右寄せ2行「Printed in Japan/ISBN4-00-310104-9」。

*9:ルビ「くさ    まくら」。

*10:ルビ「なつめそうせき」。

*11:6月29日追記】第98刷も同じ。【9月5日追記】第99刷も同じ。

*12:9月5日追記】第99刷も同じ。

*13:7月24日追加。当初はここに第91刷を入れていた。

*14:6月29日追加。

*15:9月5日追加。