・MF文庫(2)
カバー表紙のカラーイラストは、141〜190頁「蓮の糸」の141頁(頁付なし)白黒扉絵を、カラーに描き直したもの。美女の口から蓮の花を生じるような場面がある訳ではないので、所謂イメージ画像である。
以下、カバーについては前回触れたMF文庫『パイド・パイパー』第2刷と比較しつつ述べてみる。
カバー背表紙、上と下が桃色で中は白、グラデーションで『ゆうれい談』は色が濃く、『パイド・パイパー』は薄い。最上部、横並びで「MF/文庫」とあり、少し空けてやはり横並びで『ゆうれい談』は「4−19/590」、『パイド・パイパー』は「5−16/552」、その下に明朝体太字で大きく標題。標題の下までがほんのり桃色である。最下部には「M」を図案化したマーク(上に「MEDIA」下に「FACTORY」)があって、やはりこのマークの少し上までほんのり桃色。下部、白地のところにゴシック体で著者名が、姓名を詰めて入る。
カバー裏表紙折返しは白地で、横組みで上部に明朝体で、作者名は大きく、
山岸凉子
Yamagishi Ryoko
北海道札幌市生まれ。
1969年「レフトアンドライト」でデビュー。
1983年「日出処の天子」で講談社漫画賞受賞。
代表作に、
「アラベスク」、「妖精王」(ともに白泉社文庫)、
「ツタンカーメン」、「青青の時代」
(ともに潮出版)ほか多数。
ダ・ヴィンチ(小社刊)にて
「舞姫 テレプシコーラ」を連載中。
単行本①〜②巻が発売中。
『パイド・パイパー』第2刷は最後の1行が「単行本①〜⑩巻が発売中。」となっている。『舞姫 テレプシコーラ』第2部1はこの増刷とほぼ同じ時期に刊行されているが反映されていない。ちなみに『パイド・パイパー』初版第1刷は舞姫 テレプシコーラ』4と同じ月の刊行である。
下部左にゴシック体で小さく、
とあるのは共通。(以下続稿)