瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

川端康成『雪国』の文庫本(4)

新潮文庫1(4)
 これまで2014年12月1日付(1)の一覧に示したように、③と④の諸刷しか見たことがなかったが、先月、②の九十九刷を見た。2014年12月1日付(1)の今日付追記に述べたように、カバー表紙は同じ絵を使用しているのだが、文字の配置が異なる。
 ②九十九刷と③百二十刷を比較しつつ述べてみる。
 カバー表紙、同じ絵だが②九十九刷よりも③百二十刷の方が明るい。標題が左上にあるのは同じだが、②九十九刷は横組みで、明朝体白抜きで「雪 国」その下に灰色の明朝体で「川端康成」と、ほぼ同じ横幅(標題4.0cm・著者名3.7cm)に入る。他に文字は右下に黒の明朝体で「新 潮 文 庫」と入っている*1。③百二十刷は左上に縦組みで、明朝体白抜きで「雪 国」その右に淡い橙色の明朝体で「川端康成」と同じ縦幅(4.1cm)で入っており、「新潮文庫」も左下に明朝体白抜きの縦組みで入っている。
 カバー裏表紙、右上の紹介文は組み直されているが同文*2。②九十九刷は紹介文の上下に横線があり、中央の横線の下、中央に葡萄マーク。最下部に「ISBN4-10-100101-4 C0193 \200E 定価200円」と1行に入っている*3。③百二十刷は上の横線がなくなって中央の横線のみ、左上にはバーコードが2つ、バーコードの下・横線の上に「定価本体324円(税別)」、横線の下に2行で「ISBN4-10-100101-4C0193 \324E」とあり、横線の下・右に葡萄マークがある*4
 カバー裏表紙折返しは横組み、②九十九刷はゴシック体で「〜〜新潮文庫〜〜/川端康成の作品」1行弱空けて「雪国/伊豆の踊子/花のワルツ/愛する人達/掌の小説/舞姫千羽鶴/山の音/川のある下町の話/女であること/虹いくたび/みずうみ/名人/眠れる美女/古都/新文章読本」の16点、左下に明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷」とある*5。③百二十刷は「――――新潮文庫――――/川端康成の本|」とあって、明朝体で「雪国/伊豆の踊子/花のワルツ/愛する人達/掌の小説/舞姫/山の音/川のある下町の話/女であること/虹いくたび/みずうみ/名人/眠れる美女/古都/千羽鶴現代語訳 竹取物語/天授の子」の17点、下部に明朝体で小さく「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」とある。右上隅に角切三角形の水色に白抜きで葡萄マークと「新潮文庫」。
 カバー表紙折返し、右下に②九十九刷は「カバー ケルスティン・ティニ・ミウラ」*6③百二十刷は「装画 ケルスティン・ティニ・ミウラ」とあり名前は字間が詰まっている。②九十九刷は「新潮日本文学アルバム」全20巻の「川端康成」の広告*7。③百二十刷は顔写真と略伝になっている。
 カバー背表紙、②九十九刷も紺色地に明朝体白抜きで標題と著者名、著者名は同じ位置だが標題「雪  国」は③百二十刷よりも若干小さい*8。下部はゴシック体で小さく「新潮文庫〔草〕」〔草〕は明朝体で横並び、その下は分類票貼付のため不明、その下はゴシック体「=1= 200」ともに横並び*9

*1:8月8日追記】③百九刷のカバーも同じ。【2016年11月14日追記】②九十二刷のカバーも同じ。

*2:8月8日追記】③百九刷のカバーは②九十九刷のカバーに同じ。

*3:2016年11月14日追記】②九十二刷は葡萄マークまでは九十九刷に同じ。最下部は左にゴシック体横組みで小さく「0193-100101-3162」右に「¥ 180」とある。

*4:8月8日追記】③百九刷は③百二十刷と同じレイアウトで、全体に組み直されているが、バーコードの1つめとISBNコード・Cコード・説明文・葡萄マークは同じ。バーコード2つめは「1910193002400」、「定価240円(本体233円)」、Cコードに続いて「 P240E」。

*5:8月8日追記】③百九刷も同じレイアウトで列挙される作品16点も同じだが、順序が「雪国/伊豆の踊子/花のワルツ/愛する人達/掌の小説/舞姫/山の音/川のある下町の話/女であること/虹いくたび/みずうみ/名人/眠れる美女/古都/新文章読本千羽鶴」となっており「千羽鶴」の位置が変わっている。【2016年11月14日追記】②九十二刷も九十九刷のに同じ。

*6:8月8日追記】③百九刷も同じ。【2016年11月14日追記】②九十二刷も同じ。

*7:8月8日追記】③百九刷は「新潮カセットブック」の「川端康成のカセット」の広告。詳細は別に述べたい。【2016年11月14日追記】②九十二刷はカラーの【新潮古代美術館全14巻」の「10回 発売中栄光の大ペルシア帝国」の広告。

*8:8月8日追記】③百九刷の字配りは②九十九刷に同じ。

*9:8月8日追記】③百二十刷について記述するのを忘れていた。末尾に(以下続稿)と入れていないので、作成途中に投稿してそのままにしてしまったらしい。――下部のレイアウトは③百九刷・百二十刷とも同じで角切長方形に白く抜いて文字はゴシック体で「[か 1 1]」とあり、その下すぐゴシック体白抜きで「新潮文庫」すぐ下を最下部まで0.6cm黒くしてゴシック体白抜きで、③百九刷は「240」に下線、③百二十刷は「\324」。【2016年11月14日追記】②九十二刷は〔草〕までは九十九刷に同じ、その下はゴシック体で「一A   200」算用数字は横並び。