瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

正岡容『明治東京風俗語事典』(1)

 単行本も見ているが、まず文庫版の第一刷と第三刷を比較して見る。
ちくま学芸文庫(1)

明治東京風俗語事典 (ちくま学芸文庫)

明治東京風俗語事典 (ちくま学芸文庫)

・二〇〇一年二月七日第一刷発行(350頁)定価1400円
・二〇〇一年七月十日第三刷発行 定価1400円
 カバーは一致。図書館蔵書ではバーコードや分類票で隠れてしまう部分があるのでメモして置く。
 カバー背表紙、最上部に「 17 」17は色の長方形(0.5×1.3cm)にある。続いて大きく明朝体で標題、1字分空けてやや大きく「正岡 容」。最下部、明朝体太字で縦組み2行「ちくま /学芸文庫」とあり、その下に細いゴシック体の横並びで「1400/+税」とある。
 カバー裏表紙、左上にバーコード2つ「97844800861671920139014008」、右上に「ISBN4-480-08616-1C0139 \1400E定価(本体価格1400円+税)」。中央から下部に檸檬色の四角(8.4×8.7cm)の最上部中央に灰色の筑摩書房のマークがあって、中央に明朝体横組みの紹介文がある。

「あいきゃく」からはじまって「かれこれし」「こた/つべんけい」「さざえのしり」「しらみひも」「しわの/ばし」「ふかがわのはんだい」……「○○をみたよう」/まで、ついつい読みふけってしまう絶妙な言葉の数々。/明治ははるか遠くなり、かつて息づいていた暮らし/も言葉も幻となった。本書は、明治から昭和の東京/の市井文化に生きた異才・正岡容が、いまはなき言/葉たちを愛着を持って集め、漱石から円朝、黙阿弥、*1忠臣蔵まで自在に引きつつ編集した、貴重な労作。/図版多数。            解説 池内紀


 カバー表紙折返しは上部に縞柄の和服の写真の、少し首を傾げた顔の辺りを切って示し、その下に明朝体横組みで、

正岡 容(まさおか・いるる)
寄席芸能研究家、小説家、随/筆家。明治37年(1904)、東京/神田の生まれ。江戸から明治/における寄席芸能への愛着と/造詣には追随を許さぬものが/あり、数多の著作もこの研究/から発し、また、ここに集約/される。主な著作に『寄席風/俗』『荷風前後』『東京恋慕帖』*2/『寄席むかしむかし』などが、*3/小説に『寄席』『円朝』『灰神*4/楽三太郎』などがある。寄席/芸能の伝統保存と昭和におけ/る発展のために尽くした。昭/和33年(1958)歿。

とあるが、ここまではちくま学芸文庫『東京恋慕帖』(二〇〇四年十月十日第一刷発行・定価1200円・297頁)も同じ。5行分空けて下部に明朝体横組みで紹介文よりは大きく「カバーデザイン 間村俊一/カバー図版 小林清親駿河町雪」/(町田市立国際版画美術館蔵)」とある。
 カバー裏表紙折返しの「ちくま学芸文庫 既刊より」は、書目の入れ替わっているものを見たらそのときに取り上げることにする。
 本体の異同は奥付に第三刷の発行日が追加されていることのみ。(以下続稿)

*1:この行の読点は2/3の幅。

*2:二重鍵括弧閉じは半角。

*3:二重鍵括弧開きは半角。

*4:二重鍵括弧閉じは半角。