瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

丸山昭『まんがのカンヅメ』(07)

・単行本(3)カラー口絵②
 4頁(頁付なし)上段(8.0×6.0cm)は右に縦組みで「石森章太郎氏主宰「東日本漫画研究会」の肉筆同人誌/「墨汁一滴」第7号表紙(一九五八年五月)」。文庫版255頁(頁付なし)にあるものは拡大されている(11.1×8.2cm)が白黒なので背景の青空に白雲、山並みが判然としない。下に横組みで「石ノ森章太郎氏主宰「東日本漫画研究会」の肉筆/同人誌「墨汁一滴」第7号表紙(1958年5月)北海/道から九州まで、同人の間で回覧された。」とキャプション。
 下段、右に縦組みで「第6号巻頭に採録された手塚治虫氏の原画」とある。彩色画ではないので寸法は計測出来ない。文庫版79頁では背景が灰色(8.2×8.1cm)なので図版の寸法が分かる。下に横組みで「「墨汁一滴」第6号巻頭に掲載された手塚治虫氏の原画。」とある。比較するに、右下のサインの下が文庫版では切れている。サインに続いて入っている「1955.8.10」の日付の、「 10」が単行本では切れている。単行本の方が一回り小さい。
 5頁(頁付なし)は下に横組みで、

第6号(1955年10月10日発行)最終ページに貼りこまれた手塚治虫氏/直筆の「東日本漫画研究会中央執行委員像」。右から長谷邦夫、石森/章太郎、赤塚不二夫の各氏(本文121ページ参照)

とある。左下に「8月10日」とある3人の全身像は図版の下半分で、上半分は左が上で横転した「200」頁の全面を収録、上部に横書きの見出し「☆第七号☆原稿募集◎会誌の大きさと内容規定◎」1〜2行めは黒で縁取りの中に色を塗る。3行めの◎は花で淡い赤。文庫版は126頁下半分(7.0×9.8cm)に、3人の肖像と「200」頁の一部(左端)のみ掲載されている。キャプションは横組みで下に、

「墨汁一滴」第6号(1955年10月10日発行)最終ページに貼りこまれた手/塚治虫氏直筆の「東日本漫画研究会中央執行委員像」。右から長谷邦夫、/石ノ森章太郎赤塚不二夫の各氏(P.127と解説参照)

とある。「200」頁が単行本では長谷氏の頭に掛かっているのみであったのが、文庫版では赤塚氏の頭にも掛かっているところから、別に撮影されたものであることが分かる。
 6〜7頁(頁付なし)見開きの上段中央、下左に横組みで「『墨汁一滴』6号目次」とキャプション。文庫版23頁に右を上に横転して収めており、その下左寄せで「「墨汁一滴」第6号目次。肉筆回覧誌ですべて手書き原稿を収録/している。見事なレタリングは赤塚不二夫氏の手になるもの。 」とキャプション。
 6頁上段右の絵(5.5×3.9cm)は下に横組みで「赤塚不二夫「只野先生」6号から」、これは文庫版168頁に大きく(11.2×7.6cm)収録され、下に横組みで「「墨汁一滴」第6号掲載の『只野先生』。」とキャプション。
 7頁上段左の絵(5.5×3.9cm)は下に横組みで「高井研一郎「カラちゃん」/6号から」とある。文庫版57頁に、左に縦組みのキャプション「「墨汁一滴」6号に掲載の高井研一郎氏「カラちゃん」(原画はカラー)。」がある絵(11.6×7.2cm)が掲載されているが、同じ頁ではない。文庫版は「89」頁で6齣めまで、単行本は「90」頁で7〜14齣め、最後に「おわり」とあって、2冊揃えると2頁で完結する「カラちゃん」を読み通すことが可能になる。
 6頁下段右の絵(5.5×3.3cm)は右に縦組みでキャプション「藤子不二雄の一枚画 6号から」とある。下右に「12」の頁付が見える。彩色画ではないがカラー写真なので右側下寄りの手垢汚れも分かる。文庫版46頁は一枚画の周囲の匡郭などを省いたもの(12.5×8.0cm)で、左に縦組みで「「墨汁一滴」6号に掲載の藤子不二雄氏の絵。」とキャプション。
 6頁下段左の絵(5.5×3.7cm)は右に縦組みでキャプション「長谷邦夫「消えた男事件」6号から」とある。下右に「78」の頁付が見える。文庫版50頁は同じ絵(12.5×8.3cm)で左に縦組みで「「墨汁一滴」6号掲載の長谷邦夫氏「消えた男事件」。」とキャプション、原画は2齣で上段は白黒だが下段は彩色されているのだが断っていない。
 7頁下段の右「(14)」左「(15)」との頁付のある見開き(7.7×5.5cm)は、カラーでないと効果が出ないと判断してか、文庫版には収録していない。左に縦組みで「石森章太郎「デカチビ日記」②7号から/*「墨汁一滴」6、7号は石ノ森氏所蔵」とキャプション。
 以上が「墨汁一滴」第6号・第7号から採った図版。(以下続稿)