瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松葉杖・セーラー服・お面・鬘(11)

・「不思議ナックルズ」VOL.12(4)
 昨日の続き。
 2節め、①初出誌の見出しは043頁4段め16〜18行め「「その目玉を見てしまった奴がいるんです。死人のような目をしていたそうですよ」」ですが、②再録064頁下段7行め〜066頁上段行め「様々な証言が錯綜するサリーちゃん目撃例 」の方が内容をよく表しているでしょう。なお、初出誌の見出しは065頁左に所謂「アオリ」として、白のゴシック体(文字の周囲をドットで囲む)で「「その目玉を見てしまった奴がいるんです。死人のような目をしていたそうですよ」 」と活用されています。
 この節からは②再録065頁中段5行め〜下段10行めを抜いて置きましょう。

 3本足のサリーちゃんの存在を知り、/怯えていたティーンエイジャーは中学生/だけではなかった。87年の秋、上は大学/生から下は小学生まで、不気味な姿の人/物の話題は加速度的に広がっていった。/小学生たちは当時テレビで放映されてい/た『スケバン刑事 少女鉄仮面伝説』か/ら連想したのか、それを「鉄仮面」と呼ん/でいた。数年前の「口裂け女ブーム」をリ/アルタイムで経験している大学生は「今/度こそ本物だ」といきり立った。
 3本足のサリーちゃんは夕方になると/姿を現した。身長は150センチ程度。/ずんぐりとした体型でセーラー服を着用/(冬が近づくにつれて藍色のセーターを羽/織っていた)。松葉杖は金属製で、移動/すると「カツン、カツン」と金属音がする。/音が響くのは義足をはめているからだと/いう節もある、いや杖をつかずに歩いて/いる姿を見た……噂は錯綜していた。誰/もがその姿に戦慄し、目を逸らしてしまっ/た結果、様々な姿のサリーちゃんが語ら/れるようになった。


 2月8日付(03)で見た『新耳袋大逆転』85頁のヒロモト森一のイラストの、怪人物の身なりは、この記述に基づいているようです。
 南野陽子(1967.6.23生)主演スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」は昭和60年(1985)11月7日から昭和61年(1986)10月23日まで全42回、木曜日の19時30分から20時までフジテレビ系で放送された連続ドラマで、アイドルに興味がなくチャンネル権も握ってなかった私は見たことがありません。和田慎二スケバン刑事』は、小学6年生のときの学級文庫に何故か漫画が置いてあった中に何冊かあったので、全てではないですが読んだことはあるのですが。

スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 VOL.1 [DVD]

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スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 VOL.2 [DVD]

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スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 VOL.3 [DVD]

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スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 VOL.4 [DVD]

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スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説 オリジナル・サウンドトラック

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 田中秀夫監督で『スケバン刑事』のタイトルで映画化され、昭和62年(1987)2月14日に公開されています。この映画版でも鉄仮面を被っているかどうかは不明。


スケバン刑事 [DVD]

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【映画チラシ】スケバン刑事/カンフーキッド

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劇場版・スケバン刑事 YOHKO MINAMINO オリジナル・サウンドトラック

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映画版 スケバン刑事 YOHKO MINAMINO (講談社ヒットブックス3)

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 昭和62年(1987)4月17日にはゲームも発売されています。 やったことはありません。
 さて、2013年12月25日付「赤いマント(65)」の最後の段落に「その後の口裂け女を知っている私たちには」と書いたのですけれども、昭和54年度に小学2年生だった私はそんな生々しいものとして口裂け女を理解出来ていた訳はないので、口裂け女当時、中学生か小学校高学年だった大学生(社会人はこんな噂を追い掛けたりしないでしょうから)の一部こそが、「今度こそ‥‥といきり立った」のも分かるような気がします。(以下続稿)