・湯浅芳子訳(6)
奥付の裏は「読書子に寄す」で、匡郭の四隅は繋がっていないが、第二九刷の匡郭(11.7×7.1cm)は各辺途中繋がっていないところがあり、下辺は擦れている。第33刷(11.6×7.1cm)も四隅が切れており、第44刷は同版に見える。第46刷・第55刷・第56刷も匡郭(11.5×7.1cm)は縮んでいるが同版に見える。第40刷(11.6×7.2cm)は四隅が繋がっている(右辺の下部に切れているところがある)。
第二九刷・第33刷・第40刷はここまでで目録はない*1。
第44刷の目録は6頁、「岩波文庫の最新刊」の「1984.2.」から「1984.7.」までで、4月5日付(3)*2で見た、帯の裏表紙側にある「岩波文庫の新刊/1984年8月」に繋がっている。
第46刷「'85,5現在在庫 C-1(〜2、D-1〜2)」各頁小口側下寄せで「★印の書目には、文庫版のほかに活字の大きい特装版〔四六判、上製・カバー〕もあります」括弧は半角。「岩波文庫の最新刊」の「1986.2.」と「1986.3.」。
第55刷「'92.1.現在在庫 D-1(〜3、G-1)」D-1とD-2の小口側、G-1のノド側下寄せに「☆印の書目には、文庫版のほかに活字の大きいワイド版〔B6判、並製・カバー〕もあります」とある(括弧は半角)。そして「岩波文庫の最新刊」の「1992.4.」と「1992.5.」。
第56刷「'93,1.現在在庫 D-1(〜3、G-1)」D-1とD-2の小口側、G-1のノド側下寄せに「☆印の書目には、文庫版のほかに活字の大きいワイド版〔B6判、並製・カバー〕もあります」とある(括弧は半角)。そして「岩波文庫の最新刊」の「1993.2.」と「1993.3.」。(以下続稿)
*1:【6月11日追記】第41刷には目録があり、1頁め、匡郭下辺の下小口寄りの頁付「E1」は「《フランス文学》」で2頁め「E2」中段7点めまで、残りは「《南北欧文学 他》」、3頁め、頁付「D1」は「《ロシア文学》」で4頁め「D2」の上段3点めまで、残りは「《ドイツ文学》」、5頁め、頁付「C1」は「《ギリシア・ラテン文学》」が中段6点めまで、次いで「《イギリス文学》」が6頁め「C2」中段5点めまで、残りは「《アメリカ文学》」。このうち「D」と「E」の合計4頁は5月23日付「チェーホフの文庫本(3)」で見た岩波文庫32-622-6『退屈な話・六号病室』第18刷の目録に一致する。
*2:【6月11日追記】草稿段階の「×日」のままになっていた日付を補い、リンクを貼った。