瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『鬼畜』(5)

・映画(5)野村芳太郎監督
 西村雄一郎『清張映画にかけた男たち』の映画『鬼畜』に関する記述だが、増補訂正はあるもののほぼ同内容の記事が、4月29日付(4)に指摘したように、西村氏のブログ「西村雄一郎のブログ」の2014-08-01「ドキュメント「張込み」㉙ 井手雅人の哀しい物語」に見えている。このまま、ブログ版と書籍版の異同を検討した上で西村氏の見解を確認しても良いのだが、それだけでは詰まらないので典拠となった資料を見て置くべきではないか、と考えて334頁「主要参考文献」を見るに、上段「●松本清張関連書籍」として書籍13冊雑誌8冊、下段「●その他の書籍」として書籍20冊雑誌1冊が挙がる中に、下段13行め(12点め)に「『井手雅人 人とシナリオ』 日本シナリオ作家協会」が見えていた。
 この本については川口則弘ブログ「直木賞のすべて 余聞と余分」に、2007年11月11日「井手雅人 人とシナリオ」なる記事がある。すなわち「読み甲斐たっぷり」の「32ページにわたる充実の年譜」と云うのだから、この「巻末の年譜」が西村氏の依拠資料であることは間違いないであろう。
 折角なら原典である『井手雅人 人とシナリオ』に当たろうと思ったのだが、まだ閲覧出来ていない。
 そこで、親を「かばった」とか「親子の絆」などという解釈が横行(?)することになってしまった原因の方を――3月14日付(1)に指摘した通り、宣伝文句の刷込みと云う結論は動かないのだけれども、この辺りの事情について先に、片付けて置こうと思った次第である。
桂千穂+編集部「松本清張映像作品 サスペンスと感動の秘密メディアックスMOOK448)平成26年7月30日第一刷発行・定価1500円・メディアックス・209頁・A5判並製本

 西村氏の本の5ヶ月前に発売されている。
 副題がゴシック体白抜きで、表紙上部に横組み「映画創り手たち松本清張映画化作品全て」、背表紙下部には縦組み2行で「映画手たち語る/松本清張映画化作品全て」とある。
 表紙が、頁付はないが001頁で、表紙裏のメディアックス映画班「はじめに」が002頁(頁付なし)、003頁(頁付なし)が扉、004〜006頁「目次」。
 007頁(頁付なし)「【第一章】野村芳太郎監督作品」の扉。扉の最上部に「chapter.01」とある。以下の章も同じ。なお「目次」004頁3行めには「【第一章】野村芳太郎作品」とある。
 121頁(頁付なし)「【第二章】その他の松竹作品」の扉。「目次」005頁2行めには頁が「117」とあるが実際と4頁のズレがある。
 157頁(頁付なし)「【第三章】東宝作品」の扉。「目次」005頁7行めには頁が「153」とあって、やはり実際と4頁のズレがある。
 187頁(頁付なし)「【第四章】その他の作品」の扉。「目次」006頁2行めは「【第四章】東宝作品」とあり、頁は「185」とあって実際と2頁のズレがある。
 一旦「目次」を組んでから内容の追加や調整が行われて、見直す余裕のないまま、うっかり仮に作った「目次」を使ってしまったらしい。
 208〜209頁「参考文献」。最後に奥付、裏表紙の裏は桂千穂「カルトムービー 本当に面白い 日本映画1981→2013メディアックスMOOK442)の広告。 この書影と同じ柄が白黒印刷されている。
 さて、表紙が001頁だから裏表紙まで勘定して212頁とするべきかも知れない。(以下続稿)