瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山中恒『なんだかへんて子』(1)

 まづ諸本を挙げて置く。細かい点は追って記述することにするが、差当り気になったところをメモして置いた。
・新選創作どうわ 10『なんだかへんて子』偕成社・153頁・A5判上製本
・1975年12月 1刷・1980年3月 11刷*1
・1975年12月 1刷・1982年8月 15刷・定価780円
山中恒みんなの童話3『なんだかへんて子』偕成社・153頁・A5判上製本
・1975年12月 1刷・1984年5月 17刷・定価780円*2
・1975年12月 1刷・1985年2月 18刷・定価780円*3
・1975年12月 1刷・1985年5月 20刷・定価780円
・1975年12月 1刷・1986年1月 21刷・定価780円
 判型・頁数が同じであるところ*4から察せられるように「新選創作どうわ」シリーズから「山中恒みんなの童話」シリーズに編成替えしたのである。両シリーズについては、差当り、この『なんだかへんて子』とネット検索で分かる範囲のことを、まとめて置くつもりである。
 20刷と21刷を2冊ずつ見た。
 カバー背表紙を比較するに「なんだか」は20刷(2冊)と21刷のうち1刷は青いが、21刷のもう1冊は緑色である。青いものは赤が褪色しているので、緑色が褪色して青くなったのであろう。
 なお、複数の図書館OPACに「山中恒みんなの童話」シリーズになって後の本が「新選創作どうわ」とデータ入力されていたのだが、他館か何かのデータを流用したのであろう。それも構わないが、蔵書現物と対照させて違っているところがないか、せめて確認くらいはして欲しい。
偕成社文庫2082『なんだか へんて子』(171頁・B6判並製本
・1985年4月初版第1刷・定価450円

なんだかへんて子 (偕成社文庫 (2082))

なんだかへんて子 (偕成社文庫 (2082))

・1985年4月初版第1刷・定価456円*5
・1985年4月1刷・1999年3月3刷・定価700円
・1985年4月1刷・2005年3月4刷・定価700円*6
 第1刷のカバーは、後述する大林宣彦監督の映画『さびしんぼう』の写真が使用されている。
 第3刷のカバーは、表紙・裏表紙とも、「山中恒みんなの童話」のカバーと同じイラストが、縮小されて使用されている。
山中恒よみもの文庫12『なんだかへんて子』(1998年7月初版・理論社・166頁・B6変型判上製本
なんだかへんて子 (山中恒よみもの文庫)

なんだかへんて子 (山中恒よみもの文庫)

・1998年7月第1刷発行・定価1200円
・1998年11月第2刷発行・定価1200円
・2005年1月第3刷発行・定価1200円
 このシリーズについては、5月18日付「山中恒『おれがあいつであいつがおれで』(2)」に、同時刊行の山中恒よみもの文庫11『おれがあいつであいつがおれで』について触れた。
 本体の異同はまず奥付の明朝体のそれぞれの発行年月、第2刷にて「出版」の電話番号が変わっており、第3刷にて最下部に太い破線とゴシック体でURLを追加されている。
 奥付の裏の目録、第1刷・第2刷は『おれがあいつであいつがおれで』第1刷に、第3刷は『おれがあいつであいつがおれで』第12刷に同じ。
 第1刷と第2刷のカバーは一致、第3刷のカバーとの異同は裏表紙折返しの目録のみ、『おれがあいつであいつがおれで』第1刷・第9刷と同じ12点だったのが第3刷では『おれがあいつであいつがおれで』第12刷と同じく20点になっている。(以下続稿)

*1:7月18日追加。

*2:2018年11月4日追加。

*3:6月11日追加。

*4:6月11日追記】頁数が同じだが、6月11日付(4)に詳細を示したように新選創作どうわ 10にあったアート紙のカラーイラストが山中恒みんなの童話3ではなくなっており、代わりに全頁イラストが2頁追加されている。

*5:6月18日追加。消費税導入後のカバー。

*6:8月16日追加。