瑣事加減

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正宗白鳥『入江のほとり』の文庫本(2)

新潮文庫196『生まざりしならば・入江のほとり』

生まざりしならば・入江のほとり (新潮文庫)

生まざりしならば・入江のほとり (新潮文庫)

・昭和二十六年六月十五日発行(229頁)
・平成六年三月十五日十二刷 定価466円
 目録は10頁、うち9頁が1頁5点の「新潮文庫の復刊」で、9頁めは3点めまで、残りの余白に5点めの位置に下寄せで「*第4回めの「新潮文庫の復刊」は、一九九四年五月に十五冊を刊行いたします。」とある。下部の紹介文は1行20字で4行。43点50冊が載るが、5頁め2点めの本書までが日本の作家の作品で、以下は翻訳。配列は2頁めまで10点10冊が著者50音順、3頁めから4頁め1点めまで6点7冊が50音順、そして4頁め2点めから5頁め2点めまで6点7冊が50音順。すなわち、この順で3回に分けて刊行されたものと思われる。翻訳も5頁め3点めから6頁めまで8点10冊が恐らく第1回(合計20冊)、7頁めから8頁め2点めまで7点8冊が第2回(合計15冊)、残りの6点8冊が第3回(合計15冊)なのだと思われる。10頁めは「新潮文庫最新刊」で1頁6点、下部の紹介文は1行20字で3行。
 本書について見ておくと、最上部に「正宗白鳥著」中央やや上に標題「生まざりしならば/入 江 の ほ と り」下部に小さく、

業病を背負って生まれついた我が子をめぐる/夫婦の陰湿な確執と悲劇の結末「生まざりし/ならば」など、人生への懐疑と厭悪を虚無的/な筆に描きつづけた著者の代表的短編4編。

とある。(以下続稿)