瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

川端康成『古都』(15)

新潮文庫1833(6)
 ①三十六刷と①四十九刷の比較の続きで、本体について。
 1頁(頁付なし)から243頁まで一致。細目については文庫の諸版と比較しつつ述べることにする。
 243頁の裏から奥付までの間、目録が12頁あるのは同じ。
 ①三十六刷は、11頁めまで3段組の「新潮文庫 日本の作品」で会津八一から辻邦生まで著者50音順、これも細かいところは前後の時期の3段組の目録と比較しつつ述べることとしたい。12頁めは「新潮文庫最新刊」で1頁9点、著者名、標題、1行20字で2行、定価。
 ①四十九刷は現行と同じく1頁6点で、3頁め3点めまで「川端康成著」。1頁め「雪国/ノーベル文学賞受賞伊豆の踊子/花のワルツ/愛する人達/掌の小説/舞姫」。2頁め「千羽鶴/山の音/野間文芸賞受賞川のある下町の話/女であること/虹いくたび/みずうみ」。3頁め「名人/眠れる美女/新文章読本」4点め「横光利一 機械・/ 春は馬車に乗って」5・6点めは「石沢洋次郎著」で「若い人/(全二冊)青い山脈」。4頁めの3点めまで「堀 辰雄著」で「燃ゆる頬・聖家族/風立ちぬ・美しい村/かげろふの日記・曠野*1」6点めまで「谷崎潤一郎著」で「少将滋幹の母*2/細(ささめゆき)雪/毎日出版文化賞受賞(全三冊)/鍵・瘋癲老人日記*3毎日芸術賞受賞」。5頁めの3点めまで「太宰 治著」で「晩年/斜陽/ヴィヨンの妻」4点め「火野葦平 土と兵隊・麦と兵隊」5点め「舟橋聖一 花の生涯」6点め「徳田秋声 あらくれ」。6頁め「石川 淳著 紫苑物語/芸術選奨受賞滝井孝作著 夢幻抱擁/宇野千代 おはん/尾崎士郎 人生劇場/―青春篇(全二冊)―志賀直哉 和解/井伏鱒二 多甚古村」。7点め「井伏鱒二 山椒魚*4織田作之助 夫婦善哉*5里見 紝著 多情仏心/高見 順著 如何なる星の下に/岡本かの子 老妓抄/平林たい子 うつむく女」。8頁めの3点めまで「三島由紀夫著」で「仮面の告白/花ざかりの森・憂国/愛の渇き」4点め「椎名麟三 永遠なる序章/林 芙美子著 新版 放浪記/井上 靖著 射程」。9頁め「井上 靖著 氷壁檀 一雄著 リツ子・その愛/大岡昇平 武蔵野夫人/梅崎春生 桜島・日の果て/加賀乙彦 フランドルの冬/辻 邦生著 北の岬」。10〜12頁めは「新潮文庫最新刊」。
 これまで「新潮文庫最新刊」の細目は確認しなかったが、……やはり見ないことにする。(以下続稿)

*1:ルビ「あらの」。

*2:ルビ「しげもと」。

*3:ルビ「ふうてん」。

*4:ルビ「さんしよううお」。

*5:ルビ「めおとぜんざい」。