瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

宮澤賢治の文庫本(20)

・角川文庫1631『セロ弾きのゴーシュ』(7)
 改版四十八版と改版五十版の本体について比較して見る。
 鳳凰は翼と脚を拡げて羽を銜える。
 272〜281頁「年 譜」は、末尾に「(奥 田 弘 編)」とある。これは角川文庫7381『風の又三郎』初版・十版の159〜168頁にあるものに一致する。
 奥付の前の1頁は白紙。
 奥付、「製本所――」が改版四十八版「大谷製本」改版五十版「多摩文庫」*1、断書きは改版四十八版は2013年1月4日付「夏目漱石『草枕』の文庫本(3)」に紹介した角川文庫722『草枕二百十日』改版三十八版に同じ、改版五十版は角川文庫722『草枕二百十日』改版四十一版・改版四十二版に同じ*2
 奥付の裏は「角川文庫発刊に際して」、続いて目録が4頁。1頁6点、明朝体で標題、ゴシック体で著者名、明朝体1行10字で3行の紹介文。改版四十八版は「角川文庫ベストセラー」が3頁めまで、4頁めは「角川文庫最新刊」。改版五十版は全て「角川文庫ベストセラー」で、内容は一致しない*3
 次に、改訂新版について、改版五十版と比較しつつメモして置く。
 鳳凰は翼を拡げ、脚を揃える。
 奥付、発行日は「改訂新版」の1行のみで続いて2行分空白。「発行者――」は改版五十版は兄であったが弟に代わっている。電話番号は2つとも、市外局番の続く4桁が改版五十版は「三八一七」であったが「三二三八」になっている。他に異同は「製本所――大谷製本」のみ。縦組み最後の3行+1行の断り書は一致。匡郭下辺の上下にある横組みの文字も一致。
 角川源義「角川文庫発刊に際して」に続く目録は「角川文庫の名作/語り継ぎたい一冊がある。」が9頁、10頁めは「角川文庫最新刊 」で1頁6点、明朝体で標題、ゴシック体で著者名、明朝体3行(1行10字)の紹介文。(以下続稿)

*1:10月3日追記】改版三十九版「多摩文庫」。【2017年2月24日追記】改版四十七版「多摩文庫」。

*2:10月3日追記】改版三十九版の断書きや「Printed in Japan」の位置は9月2日付(21)に紹介した角川文庫7381『風の又三郎』初版に同じ。匡郭下辺の下、右寄せでISBNコード・Cコードがあるのは同じ。改版四十八版・改版五十版の左寄せに「み 1-2」とあるが改版三十九版にはない。【2017年2月24日追記】改版四十七版の断書きは改版四十八版に同じ。

*3:10月3日追記】改版三十九版の目録も4頁で、3段組(1段21点)の「角川文庫目録 現代日本文学(緑帯)」の(2)頁と(3)頁、1頁10点の「角川文庫 最新刊」の(49)頁と(50)頁。【2017年2月24日追記】改版四十七版は改版四十八版と改版五十版と同じ割付で「角 川 文 庫 最 新 刊」が4頁。