瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

草津線高山踏切オート三輪衝突事故(1)

松谷みよ子現代民話考|Ⅳ| 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』1986年1月20日第1刷発行・1987年2月20日第3刷発行・定価1800円・立風書房・373頁・四六判上製本
ちくま文庫『現代民話考[4] 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』二〇〇三年七月九日第一刷発行・定価1200円・筑摩書房・446頁

 私は心霊体験談が苦手と云うか、扱いに困る(?)ので『現代民話考』のこの巻もあまり読み返す機会もなく過ごしていたのだが、10月21日付「七人坊主(52)現代民話考」に述べたようなきっかけで、ぱらぱらめくって見ている。
 単行本11〜202頁・文庫版17〜240頁「第一章 夢の知らせ」の、単行本20〜38頁5行め「一、未来のできごとを予知する夢」文庫版26〜46頁「一 未来のできごとを予知する夢」や、単行本99頁6行め〜104頁4行め「四、犯罪にまつわる夢」文庫版117頁11行め〜122頁「四 犯罪にまつわる夢」は、報道もされた事故や事件に関係して来るところが、私の調査癖を刺激するのである。
 「一、未来のできごとを予知する夢」の「災害や事故など、我家や身内にふりかかる夢知らせ」には単行本(20頁2行め〜32頁8行め)文庫版(26頁2行め〜39頁9行め)とも17話を収録するが、その12番め(単行本29頁1〜6行め・文庫版35頁13行め〜36頁2行め)が注意された。冒頭1字上げで単行本「○」、文庫版「*」があるが、省略した。改行位置は単行本「/」文庫版「|」にて示す。

滋賀県甲賀*1甲西町。私は教師を三十五年ほど勤めて来ました。昭和二十六年のこ|とです。当/時校長をしていて、直接引率はいたしませんでしたが、三年生の生徒が|遠足をし、その帰途、/高山踏切で鉄道事故があり、六人の女生徒が死亡しました。|今日と違って当時は大変センセー/ショナルな事件で、勿論強い引責と行政罰を受け|ましたが、この事件の起る数日前に、全く同/じ夢を見ました。今もって想起すると|寒さを覚えるほどです。ずいぶん不思議なことでした。
 回答者・高木進正(滋賀県在住)。


 以前、2013年3月20日付「鶴見事故(1)」に述べたように事故の記事を新聞ごとに縮刷版で読み比べたりしたことがあって、その折であったか、この事故についての記事も読んだように記憶するのだが、これだけの死亡者を出した事故であるにも関わらず、Wikipedia「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」を見ても載っていない。そこで、改めて新聞記事を探して見ることにした。(以下続稿)

*1:単行本ルビ「こうが」。