私は単行本『現代民話考』が刊行されていた時代に高校生だったので、話の型録と云うとどうしても『現代民話考』と云う発想になってしまう。そして、大学以降は例の「学校の怪談」のブームで、民俗学者までが怪談を商品として扱うようになって、私は腰が引けて、興味が失せた訳ではないが、ちょっとやっていられないような気分にさせられて、細かく追い掛けるようなこともなく過ごしたのであったが、こうやって話の追跡をして行くと、新しい型録にも対応する必要を覚えたのである。
そこでまづ、2014年4月21日付「鉄道人身事故の怪異(02)」や2016年11月23日付「鉄道人身事故の怪異(14)」に言及した松山ひろしのサイト「現代奇談」を元にした『真夜中の都市伝説』シリーズを挙げて置こう。「現代奇談」はインターネット・アーカイヴ「WayBack Machine」によってある程度閲覧出来るのだが、「投稿BBS」を見るに、現在閲覧出来るのは主として平成16年(2004)8月30日[11067]から12月8日[12648]までだが少なからぬ情報が寄せられており、質量とも充実したサイトであったのだが、平山寛のブログ「ごんざぶログ」の2004年3月23日「現代奇談」の「2007/7/5追記」に拠ると「「現代奇談」は2005年4月頃から更新が停止し、2006年4月頃にサイトが消失しました。」と云う経過を辿った。すなわち10年前に閉鎖され、松山氏の消息も不明である。別のブログの「現代奇談」閉鎖直前の記事に、「現代奇談」の掲示板について、管理人の松山氏を気遣うような記述があったように記憶するが、更新を停止する直前の時期の「投稿BBS」は閲覧出来ないので、どのような事情で閉鎖に追い込まれたのかは、今となっては分からない。
このサイトから3冊の本が出ている。
・松山ひろし『呪いの都市伝説 カシマさんを追う』 2004年11月25日第1刷発行・定価1300円・アールズ出版・223頁・四六判並製本
- 作者: 松山ひろし
- 出版社/メーカー: アールズ出版
- 発売日: 2004/11/10
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それより以前に出たのが『真夜中の都市伝説』シリーズの2冊(イースト・プレス)である。
・松山ひろし『真夜中の都市伝説 3本足のリカちゃん人形』 2003年12月24日初版第1刷発行・定価1200円・220頁・四六判並製本
- 作者: 松山ひろし
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2003/12/01
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- 作者: 松山ひろし,児嶋都
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
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- 作者: 松山ひろし
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