瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

『夢で田中にふりむくな』(1)

・渡辺節子 岩倉千春 編著『夢で田中にふりむくな ひとりでは読めない怖い話 1996年7月5日初版発行・定価971円・ジャパン タイムズ・238頁・四六判並製本
 渡辺氏が4冊全てに、岩倉氏が4冊めに編著者として参加している『日本の現代伝説』全4冊(白水社・四六判上製本)については、2014年2月1日付「赤いマント(101)」に触れた。これは主題ごとに解説を加えつつ、実際に語られている話を紹介するというパターンで、4冊でかなりの部分がフォローされていると思われるが、もとより完全ではない。編著者は各冊5名ずつで、章ごとに分担執筆しており、カバー表紙・カバー背表紙・扉には「編著」として、奥付には2冊めまでは「著者」、残り2冊は「編・著者」として50音順に並ぶ。以下、章題を挙げて、どのような主題についてまとめてあるか、確認して置こう。
・日本の現代伝説『ピアスの白い糸』 1994年11月10日印刷・1994年11月25日発行・定価1553円・226*1

 常光徹「Ⅰ 車社会」11〜55頁
 渡辺節子「II 人体」57〜105頁
 高津美保子「III 動物」107〜154頁
 大島広志「IV 家族」155〜177頁
 池田香代子「V 外国・外国人」179〜206頁
 池田香代子「解説・現代伝説を語ることばへ向けて」207〜221頁
 「主要引用文献」222〜226
・日本の現代伝説『魔女の伝言板 1995年11月5日印刷・1995年11月20日発行・定価1650円・236頁
 渡辺節子「Ⅰ メカ社会」13〜56頁
 高津美保子「II 日常生活奇談」57〜97頁
 三原幸久「III トイレ」99〜136頁
 三原幸久「IV 金しばり」137〜153頁
 常光徹「V 車社会」155〜177頁
 近藤雅樹「VI 博物館」179〜214頁
 常光徹「解説・現代伝説の魅力」215〜231頁
 「主要引用文献」232〜226
・日本の現代伝説『走るお婆さん』 1996年11月25日印刷・1994年11月25日第1刷発行・1999年11月30日第3刷発行・定価1900円・206頁 渡辺節子「Ⅰ 新たな恐怖」11〜54頁
 常光徹「II 受験・就職活動」55〜72頁
 高津美保子「III 日常生活奇談」73〜93頁
 常光徹「IV 鏡」95〜113頁
 高津美保子「V 不思議な世界」115〜133頁
 高津美保子「VI 植物」135〜150頁
 大島広志「VII セックス」151〜170頁
 大島広志「VIII 食」171〜188頁
 大島広志「解説・現代伝説の分析」189〜201頁
 「主要引用文献」202〜203頁
 「関連文献」204〜206頁
池田香代子は、担当箇所はないが編者として参加している(200頁14行め〜201頁1行め)。
・日本の現代伝説『幸福のEメール』 1999年11月20日印刷・1999年12月5日発行・定価1900円・214頁 大島広志「Ⅰ メディア」15〜40頁
 岩倉千春「II 学校の怪談」41〜82頁
 常光徹「III ジンクスとおまじない」83〜101頁
 渡辺節子「IV 教習所」103〜115頁
 高津美保子「V 日常生活奇談」117〜144頁
 高津美保子「VI 謎」145〜163頁
 渡辺節子「VII 会社と仕事」165〜195頁
 大島広志「解説・現代伝説の立ち上げ」196〜209頁
 「主要引用文献」210〜211頁
 「関連文献」212〜214頁
 全部で800頁を超え、紹介されている話も豊富ではあるが主題に重複もあって、どこに目指す話が載っているのか、検出しづらい。その点『夢で田中にふりむくな』は余計(?)な講釈は最小限にして、とにかく型録として活用しやすく編集されているのであるが、公立図書館には殆ど所蔵されていない。文庫版で再刊されないものだろうか*2。(以下続稿)

*1:2020年11月9日追記】書影を追加。

*2:老眼気味なので「文庫版で」を削除した。