瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Antoine François Prévost “L'Histoire du chevalier Des Grieux et de Manon Lescaut” (4)

新潮文庫976『マノン・レスコー』(4)
 7月10日付(1)に追加した②四十六刷と六十三刷について、カバーについては7月13日付(3)に追記して置いたので、本体について、7月15日付(3)にメモした②五十五刷と六十六刷と比較しつつメモして置く。
 240頁までは一致する(ようだ)。白紙が1頁あって目録が14頁、最後の3頁が「新潮文庫最新刊」であるところも同じ。
 四十六刷と五十五刷の異同は、目録の1頁め1点め、四十六刷「〈シェイクスピア福田恆存訳〉 マクベス」が五十五刷「〈サマセット・モーム/龍口直太郎訳〉 女ごころ」に差し替えられ、六十三刷は同じだが六十六刷は著者・訳者が「S・モーム/龍口直太郎訳」となっている。2頁め1点め、四十六刷「〈オードゥー/堀口大學訳〉 孤児マリー」が五十五刷「〈チェーホフ/神西 清訳〉 桜の園・三人姉妹」、4点め、四十六刷「〈セブロン/田辺 保訳〉 死んでいったひとりの/若い女性への公開状」が五十五刷「〈アンダスン/橋本福夫訳〉 ワインズバーグ・/オハイオ」に、3頁め4点め、四十六刷「〈ブリニエ/関 義訳〉 醜女の日記」が五十五刷「〈ジョイス/安藤一郎訳〉 ダブリン市民」に、4頁め4〜6点めが四十六刷は「カミュ/高畠正明訳」の『太陽の讃歌/カミュの手帖―1』『反抗の論理/カミュの手帖―2』であったが、五十五刷は4点めが『幸福な死』で、5点め「〈カミュ/宮崎嶺雄訳〉 ペスト」6点め「〈カミュ/清水 徹訳〉 シーシュポスの神話」になっている。6頁め2点め、四十六刷「〈サルトル生島遼一訳〉 悪魔と神」が五十五刷「〈リンドバーグ夫人/吉田健一訳〉 海からの贈物」に、5点め、四十六刷「〈ボーヴォワール/佐藤 朔訳〉 他人の血」が五十五刷「〈ボーヴォワール/青柳瑞穂訳〉 人間について」に、7頁め1点め、四十六刷「〈ジッド/新庄嘉章訳〉 イザベル・青春」が五十五刷「〈ジッド/石川 淳訳〉 背徳者」に、3点め、四十六刷「〈ジッド/今 日出海訳〉 地の糧」が五十五刷「〈ジッド/山内義雄訳〉 狭き門/ノーベル文学賞受賞」に、8頁め、四十六刷の4点め「〈スウィフト/中野好夫訳〉 ガリヴァ旅行記」と6点め「〈マルロー/小松清・新庄嘉章訳〉 人間の条件」が五十五刷にはなく、四十六刷5点め「〈ヴェルヌ/波多野完治訳〉 十五少年漂流記」が五十五刷では4点めに移動しており、5点めは「〈イプセン/矢崎源九郎訳〉 人形の家」6点めは「〈E・ブロンテ/田中西二郎訳〉 嵐が丘(全二冊)」。9頁め、四十六刷の5〜6点めが五十五刷では3〜4点めに移動しており、四十六刷の3点め「〈モーパッサン/杉 捷夫訳〉 ピエールとジャン」、4点め「〈モーパッサン田辺貞之助訳〉 ベラミ」が五十五刷にはなく、5点め「〈ジェームズ・バリ/本多顕彰訳〉 ピーター・パン」、6点め「〈ナボコフ/大久保康雄訳〉 ロリータ」になっている。10頁め、1点めのみ四十六刷と五十五刷で一致、四十六刷の3〜5点めが五十五刷では2〜4点めに移動しており、四十六刷の2点め「〈モーリヤック/杉 捷夫訳〉 愛の砂漠」と6点め「〈ジャン・ジュネ堀口大學訳〉 花のノートルダム」が五十五刷にはなく、5点め「〈エリカ・ジョング柳瀬尚紀訳〉 飛ぶのが怖い」と6点め「〈リチャード・バック/五木寛之訳〉 かもめのジョナサン」になっている。11頁め、四十六刷の4点めが五十五刷では5点めに移動、四十六刷の5〜6点め「ルパン/榊原晃三訳」で『バルカンの火薬庫』と『アルセーヌ・/ルパンの第二の顔』であったが五十五刷にはなく、4点め「〈モーリス・ルブラン/堀口大學訳〉 強盗紳士/―ルパン傑作集(Ⅳ)―」と6点め「〈ジェームス・ケイン/田中西二郎訳〉 郵便配達は/ 二度ベルを鳴らす」になっている。
 奥付は上部の横組み部分、標題の右下、四十六刷「赤6=1」が五十五刷「フ−2−1」に、縦組み部分はそれぞれの発行日のみ、下部の横組み部分は1行めの、五十五刷は「印刷」から始まっているが、四十六刷はその前に「○ 」○の中に「金」があった。
 五十五刷と六十三刷の異同は目録では2点だけ、8頁め6点め、五十五刷「〈E・ブロンテ/田中西二郎訳〉 嵐が丘(全二冊)」が六十三刷では「〈フィッツジェラルド/野崎 孝訳〉 華麗なるギャツビー」に差し替えられており、これはさらに六十六刷では「グレート・ギャツビー」と改題されている。11頁5点めは六十六刷に同じ。奥付はそれぞれの発行日、「発行所」に続く「郵 便 番 号」等が六十三刷は1字分高くなっている。五十五刷「電話〈業務部(〇三)二六六―五一一一/編集部(〇三)二六六―五四四〇〉/振 替 東 京 四 ― 八 〇 八 番」が六十三刷「電話〈営業部(〇三)三二六六―五一一一/編集部(〇三)三二六六―五四四〇〉/振 替  東 京 四 ― 八 〇 八 番」これが六十六刷では「電話〈編集部(〇三)三二六六―五四四〇/読者係(〇三)三二六六―五一一一〉/振  替  〇〇一四〇―五―八〇八」となっている・「乱丁・落丁本」は五十五刷「小社通信係宛ご送付/」であったのが六十六刷に同じ「小社読者係宛ご送付/」。上下の横組み部分は五十五刷に一致。(以下続稿)