・四六判上製本(1989年6月23日初版第1刷発行・定価1903円・平凡社・313頁)
・平凡社ライブラリー72(1994年10月15日初版第1刷・定価1,165円・359頁)
- 作者: 氏家幹人
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1994/10/13
- メディア: 文庫
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上製本のカバー表紙、上部に藍色の明朝体太字縦組みで、
子供たちの/アブナイ遊びは/時代の危機認識や/社会にわだかまる/不満や不安と/結びつくとき、/かぎりなく反乱に近い/様相を帯び始める
とあり、カバー裏表紙中央右上寄りに、
ほのぼのとした/田園の一点景、/村芝居の風景の背後で、/様々な緊張関係が織り出され/異なる価値観が/せめぎ合っていた。/芝居の担い手は/若者たちであり、時代は、/悪少年の時代だった。
とある。
平凡社ライブラリー版のカバー表紙、標題の下にごく小さいゴシック体横組み・中央揃えの紹介文に、
八歳の童女による出産,幼児虐待,同性愛,そして頻発する若者仲間の暴動……./時代の危機認識や,社会にわだかまる不満・不安を背景に,/華麗かつ残酷な「事件の江戸像」が浮かびあがる.
とある。
装幀については平凡社ライブラリー版にはカバー表紙折返し最下部左に横組みで小さく、
カバー=豊国「児戯」(部分)
太田記念美術館蔵
カバー・マーブル制作=製本工房リーブル
とある。「カバー・マーブル」は平凡社ライブラリーに共通。
上製本は6頁(頁付なし)の下部中央に明朝体縦組みで小さく、
カバー=豊国「児戯」(太田記念美術館蔵)より
大扉=国芳「大山石尊良弁滝之図」より
目次=菊地貴一郎「絵本江戸風俗往来」より
とある。
カバーの図版はカラーで、平凡社ライブラリー版と同じ縮尺だが収録範囲が異なる(上製本の方が広く取るが、平凡社ライブラリー版には上製本にない部分も取られている)。1頁(頁付なし)大扉は錦絵の一部を縮小して白黒で載せる。3頁(頁付なし)は「目次」の扉、4〜5頁(頁付なし)見開きに細目を並べるが、文字は上部にあって下部にはそれぞれ『絵本江戸風俗往来』の絵がカットとして使用されている。平凡社ライブラリー版は1頁(頁付なし)扉・3頁(頁付なし)中扉・5頁(頁付なし)「目次」の扉は、平凡社ライブラリー版に共通の書式で図版はなく、6〜7頁(頁付なし)見開きの目次の細目も、オールドスタイルの算用数字で頁数を示すのは上製本と同じだが、上製本が3字空けて数字を示すのに対し、平凡社ライブラリー版は下部に揃えて数字を示し、その間を「……」で繋いでいる。従って余白がなくカットも挿入されていない。(以下続稿)