瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

浅沼良次編『八丈島の民話』(7)

 2014年5月15日付(6)から随分間が空いてしまった。
 本書の諸本については2011年10月24日付(1)に、それまでに4種の版が刊行されていることを紹介した。
 当時、掲出出来なかった書影が示せるようになっていたので貼付して置く。
上製本(初版)

八丈島の民話 (1965年) (日本の民話〈40〉)

八丈島の民話 (1965年) (日本の民話〈40〉)

上製本(ほるぷ)
沖縄・八丈島篇 (日本の民話 26)

沖縄・八丈島篇 (日本の民話 26)

沖縄・八丈島篇 (日本の民話 26)

沖縄・八丈島篇 (日本の民話 26)

沖縄 八丈島

沖縄 八丈島

 函、本体表紙、本体背表紙(表紙・裏表紙)である。
 今回は、2016年11月7日付「亡魂船(2)」に、書影だけ示して置いた並製本(新版)を見ることが出来たのでメモして置く。
・[新版]日本の民話40『八丈島の民話』一九六五年八月一五日初版第一刷発行・二〇一六年五月一五日新版第一刷発行・定価2000円・未來社・216頁
 この⑤新版(18.5×13.0cm)の10年前に並製本(新装・オンデマンド版)が出ており、装幀を除き、扉から奥付まで上製本(初版)の復刻であった(さらにオンデマンド版としての奥付が追加されている)が、今度の⑤新版は新たに組み直している。
 1〜6頁「はしがき」、7〜11頁(頁付なし)「目次」の最後、11頁左下(11行め)に細いゴシック体で「カバー・さし絵 松川八洲雄」と、上製本(初版)のカバー表紙折返しにあった文字がここに追加されている。図版は上製本にあったものを全て採用しているようだ。12頁(頁付なし)は【八丈島の地図】、13頁(頁付なし)中扉「八丈島の民話」、14頁は白紙で15頁から本文。「はしがき」及び206〜216頁「わらべうた」も1頁18行。「わらべうた」は2段組、段組なしの頁では1行42字。
 頁付があるのは216頁までで、1頁白紙、その次の奥付の前の頁の、下部中央に縦組みで小さく、

本文中、現在では用いられない表記・表現がありますが、刊行当時/の資料的意味と時代性を尊重し、そのままにしてあります。
ご了承ください。
また、再刊にあたり、連絡のとれない関係者のかたがいらっしゃい/ます。ご存じの方がおられましたら、弊社までご連絡ください。
                         (編集部注)

とある。これは今回の『[新版]日本の民話』シリーズ共通の(編集部注)らしいが、これによって本文には手を入れていないことが分かる。
 ついでに2011年10月25日付(2)に触れた、④オンデマンド版の注記を引用して置こう。明朝体太字で、

《オンデマンド出版にあたって》
本文中、現在では用いられない不適切な表記・表現がありますが、/刊行当時の資料的意味と時代性を考え、そのままにしてあります。/ご了承ください。                 (編集部注)


 このオンデマンド版が定価3400円だったから、随分お求め易くなっている。(以下続稿)