前回4月8日付(1)に述べたように、④と⑤は本体は同版である。
④の書影は前回示した。カバーはトイレットペーパーと同じエンボス加工が施された灰色の用紙に、カバー表紙・背表紙・裏表紙に掛けて茶色を被せて、カバー表紙の左上の縦組みのシリーズ名と下部の縄暖簾と円形(中央に茶色と斜線で微かに円を描く)のところは地色。シリーズ名の下の楕円は茶色っぽく「19」の数字が入る。上部中央にゴシック体太字縦組みで標題、その左右に横線2本(間隔4.9cm)、右上にゴシック体縦組みで著者名「阿部 主計 著」。
カバー背表紙には上部に標題、下部に著者名、最下部に番号が、カバー表紙と同じ字体でやや縮小されて入り、著者名の上に上部が少し掛けた楕円、番号の上に横並びで「雄山閣/BOOKS」と地色で入る*1。
カバー裏表紙もカバー表紙と同じく縦線2本あり、その間(4.9cm)の上部に、1行めは細いゴシック体でやや小さく、2行めはOCR-Bフォントで「雄山閣BOOKS(全)/ISBN4-639-00012-X」と左寄せで入る。最下部は中央に縦線2本を一部切って「ISBN4-639-00660-8 C0321 ¥2200E*2」その右、右下隅近くに「定価2200円」。小口側と右の縦線の間中央上寄りにゴシック体縦組みで小さく、上部に標題、縦線(5.9cm)があって中央に著者名、縦線(3.0cm)があって地色で「雄山閣BOOKS 19」数字は黒。
カバー折返しは地色で、小口側にそれぞれ0.5cmほどカバー表紙・裏表紙の茶色が入り込む。
⑤は布目柄に加工されたカバーで、ほぼ白地だが、表紙の左から7.0cmのところから7.8cm、少し極淡いベージュになっており、その上部左に明朝体太字縦組みで「阿部 主計 著」。その右に白抜きで、口絵15頁めの左下に掲載される一目入道のカットを同じ寸法で入れるが、ベージュが淡いので殆ど見えない。ベージュの右端に濃い赤(20.3×1.0cm)が入り、上部に細いゴシック体と明朝体の数字で「雄山閣BOOKS 19」とあって、この赤の上下はベージュなのだがこの文字は白抜き。カバー裏表紙にも同じ辺りに同じ寸法の濃い赤があり、こちらには文字がない。裏表紙は全体に白地である。この2つの赤の間(3.0cm)の間に背表紙(丸背)があるが、赤の上辺と下辺を繋ぐ極細い赤い横線があり、下の横線の上、2.2cmのところにももう1本、合計3本で背表紙は区切られている。上の赤線の下に明朝体太字で大きく標題、2本目の赤線の1.3cm上に明朝体太字で「阿部 主計 著」、2本めと3本めの間に横並びの細いゴシック体で小さく「雄 山 閣/BOOKS」少し空けて明朝体数字でやや大きく「19」。
カバー裏表紙、中央に濃い赤で雄山閣のマーク(径1.5cm)、上部に「ISBN4-639-00660-8 C0321 P2500E 定価2500円(本体2427円)」下部に中央揃えで「雄山閣BOOKS<全>ISBN4-639-00012-X」とある(シリーズ名はカバー表紙・背表紙と共通)。折返しは白地で印刷なし。
黄土色の見返しは同じ。
灰色の扉、アート紙で20頁(頁付なし)口絵も同じ。
200頁まで(恐らく)一致。
奥付は同じ割付で、異同は印刷/発行日が④「昭和62年6月20日 印刷/昭和62年7月5日 発行」⑤「平成4年6月5日 新装版印刷/平成4年6月20日 新装版発行」。発行日の右、右辺寄りにあった④「定価 2,200円」はなくなっている。匡郭内最下部、④「ISBN4-639-00660-8 C0321 ¥2200E*3」と下辺の上に入っていたのが、⑤はISBNコードとCコードのみ(中央揃え)。
最後に「雄山閣ブックス」目録 (横組み左開き)が3頁、④は一番の上の太い横線(12.2cm)の上、小口寄りに「「雄山閣ブックス」とあるが、⑤はノド寄りになっている。細い横線(12.0cm)で9つ(1.9cm)に仕切られており、1頁めの1つめはシリーズの紹介で以下「1」〜「8」、2頁めは「9」〜「17」、3頁めは④は「18」のみで以下は下の太い横線までを仕切る横線もない。⑤は「26」まで。2つめに本書が紹介される。左側、上部に明朝体で「19 妖怪学入門/ 阿部主計著」下の横線の上に小さく「〔87〕 A5 224頁 2,500円(本体2,427円) 00660-8」定価のみゴシック体。右側に5行(改行位置を「|」で示す)、
幽霊・妖怪・変化を徹底分析し,豊富な図版で日本伝説|の異界を解説した興趣あふれる一書。
目次 日本的怪物の原型(おばけ/ぬし/死者の容|姿/亡者と鬼ほか*4) 王朝時代の怨霊たち(百鬼夜行/|金毛九尾ほか) 妖怪紳士録 現代と妖怪・幽霊
なお、左下の〔87〕は刊年を示すが、必ずしも雄山閣ブックスとしての初刊年ではないらしく、例えば「20 酒造りの歴史/柚木 学著〔旧題「日本酒の歴史」〕は〔75〕、「23 かわら版物語/小野秀雄著」は〔60〕である。そうすると本書も初版の〔68〕とするのは、後述する「あとがき」に従って控えるとしても、せめて増補改訂版の出た〔71〕とするべきあろう。(以下続稿)