瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

Agota Kristof “Le Grand Cahier” (4)

アゴタ・クリストフ/堀茂樹 訳『悪童日記』(4)
 5月31日付(3)の続きで、文庫版の改装について。
 改装の時期であるが、改装のカバー装画を担当した柏原沙織(1983生)のサイト「Saori Kashihara's Illustrations」の「WORKS」に拠れば2014年9月である。その事情については同サイト「notes」の2014年9月5日「Le Grand Cahier」条及び、同じ日付の峰岸達(1944.9.23生)主宰の塾MJイラストレーションズイラストレーションズブックからの仕事「柏原沙織が初仕事!三部作の装画を!」に拠れば、9月の「ハヤカワ文庫の100冊フェア2014」の一環として、また10月の映画「悪童日記」公開にも合わせて、三部作のカバーの刷新が図られていた折柄、編集部に『イラストレーションズBOOK』を見たハヤカワ・デザインのデザイナーから柏原氏を推薦する声があって、それがかなり急な依頼になったもののようである。
・『イラストレーションズBOOK』

 未見。発売日はamazonでの取り扱い開始日らしく、2013年10月発行である。
・Szász János 監督映画“A nagy füzet”2013年9月19日公開


悪童日記 [DVD]

悪童日記 [DVD]

 未見。邦訳と同じ『悪童日記』の邦題での日本公開は2014年10月3日。
 そうすると、私の見た2011年10月の十三刷に柏原氏のカバーが掛かっているのは、3年前の増刷に新たなカバーを掛けたことになる。私の見た文庫版『第三の嘘』は2015年8月の増刷(九刷)なので、初めから柏原氏のカバーである。文庫版『悪童日記』十三刷と文庫版『第三の嘘』九刷のカバー折返しは一致する。(以下続稿)