瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

伊藤左千夫『野菊の墓』(6)

 これも下書き記事から。2012年11月23日晩に登録し、2014年3月17日に保存したままになっていました。
 どうも、ダイアリーからブログへの移行のため、約1000件の下書き記事をコピー・ペーストしてワープロ文書として保存する作業を繰り返すうちに、何だか虚脱状態となってしまいまして、思考力も何だか鈍って、別にインフルエンザに罹患したと云う訳でもないのですが、1000件の記事から、それなりにまとまっているものを上げています。――長くて8年、埋もれたままになっていたのです。それを今から、勤務先も利用出来る図書館も変わり、同じ図書館に通えていても当時利用していた本が既に除籍されてしまっていたり*1、そんな変化を乗り越えて調査を継続して完成させるのも大変だなぁと思って、とにかく上げてしまおうと思った次第です。

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新潮文庫880(3)
 2012年12月9日付(2)の続きで本体について。
 1頁は扉、3頁「目次」、5頁は中扉で標題、7頁は「野菊の墓」の扉で、ここまで頁付なし。8頁から本文で、~100頁まで。②は1頁18行、1行43字。③は1頁16行、1行41字。
野菊の墓」②7~58頁16行め、③7~67頁8行め。
「浜菊」②59~75頁18行め、③69~88頁13行め。
「姪子*2」②77~85頁18行め、③89~99頁7行め。
「守の家*3」②87~93頁9行め、③101~108頁10行め。
 久保田正文「解説」94~100頁10行め、③109~117頁4行め。
 その次の1頁は②は空白だが③は「文字づかいについて」が「六」項目。
 目録は②は次の見開きからで、六十九刷は3段組の目録「新潮文庫 日本の作品」が9頁、會津八一『自註鹿鳴集』から曾野綾子『星と魚の恋物語』まで。ついで1頁9点の「新潮文庫最新刊」が1頁。七十九刷と八十四刷は1頁6点の目録が10頁、七十九刷は最後の2頁、八十四刷は最後の3頁が「新潮文庫最新刊」。③は9頁が目録で最後の3頁が「新潮文庫最新刊」。
 その裏が奥付で、六十九刷は上部に「工」字型の左に「新潮」印、右に書名(ルビ付)と「定価140円」その下に「新潮文庫 草48A」ここまで横組み。七十九刷と八十四刷は上部に2本の横線に挟まれて標題(ルビ「のぎく はか」)その下左寄りに「新潮文庫」右寄りに「草48=1」。その下に縦組みで、発行日が3行、著者、発行者、発行所に郵便番号3桁、発行者・住所は七十九刷・八十四刷も同じだが、「電話〈業務部/編集部〉」のうち、編集部の電話番号「(〇三)(二六六)五四二一」は七十九刷は「(〇三)二六六―五四四〇」に、八十四刷は市外局番の下の3桁が「三二六六―」の如く4桁に変わっている。次の振替番号は七十九刷・八十四刷に同じ、「乱丁・落丁本」についての注意書き2行は七十九刷・八十四刷に同文で宛先は「小社通信係宛」。下部に太い横線がありその下に「○ 印刷・株式会社金羊社  製本・憲専堂製本株式会社/Ⓒ Shinchosha 1955  Printed in Japan」○の中に「金」とある。七十九刷・八十四刷も同じだがこの上下に横線があり、下の横線の下にISBNコードとCコードが入っている。七十九刷はゴシック体で「ISBN4101048010 C0193」。
 ③

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 以上、やはり手を入れずに置きました。最後の段落が「③」とのみですが、恐らく③の奥付について続けてメモして置くつもりだったのでしょう。いづれ②と、2012年11月23日付(1)に示した諸版・諸刷の一覧に追加した④とも比較しつつメモすることとしましょう。①は未だに見る機会がありません。(以下続稿)

*1:だから改版された文庫本の、旧版を(除籍される前に)メモして置こうと思ったのである。

*2:ルビ「めいご」。

*3:③にルビ「もり」。