・「文學ト云フ事」(2)
さて、菊井先生を演じた緒川たまき(1971.2.11生)は満23歳。
yen-rakuウェブサイト「interzone」の「『文學ト云フ事』アーカイヴズ」の「第17回 川端康成『朝雲』 」の、yen-raku氏の「■所感・その他」には、「内容的には美人教師・菊井先生に 緒川たまき、教師にほのかな恋をする女学生・宮子に 井出薫、と鉄壁の布陣である。」とある。
緒川氏の身長は Wikipedia に拠ると169cm、井出氏はやはりyen-rakuウェブサイトの「井出薫嬢のページ」に拠ると160cmである。井出氏も小さい方ではないが(戦前の女学生としては尚更)見上げるような按配で、憧憬にはこの、見上げるような角度が必須なのではないか、と思わせる。
予告編は時間は短いが場面が多いので、先に1場面だけを切り取った名場面の方から検討して置こう。今、手許に新潮文庫版がないのでyen-raku氏の「■名場面」を抜いて置く。
◆ 宮子が菊井先生と一緒に縄跳びの輪に入る場面。 (新潮文庫* p.151~152)
◆学芸会の帰り、菊井先生と宮子と母が、夜道を3人で歩く場面。 (p.162~163)
*「朝雲」は新潮文庫『花のワルツ』に収録されています。
この2つの場面ではそれぞれ、Canada の作曲家 André Gagnon(アンドレ・ギャニオン、1942.8.1生)の曲を使っている。
縄跳びの場面で流れるのは “Lettre à Clara”(クララへの手紙)*1、日本盤では「突然の手紙」と云う題である。原曲は3分38秒あるが、本作では中間部が省略されて1分32秒くらいになっている。
バザアの帰りに夜道を歩く場面*2では “L'eternel retour”(永劫回帰)が流れる。これも原曲は5分18秒あるが、本作ではやはり少々派手な作りになっている中間部を省略して2分40秒くらいになっている。
題名からして、ギャニオン氏はカナダのフランス語圏(ケベック州)の人らしい。
2曲とも収録するアルバム。
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『再会』と『ピアノ・メッセージ』は図書館で借りることが出来た。(以下続稿)
*1:yen-raku氏の「■使用された音楽」には、この曲のみ挙がっていない。
*2:学芸会ではない。演出上の効果を狙ってか夜道の場面になっているが、原作では夜道ではない。
*3:上に貼付した、同じエピックレコードジャパンから同年に出た『再会』で、既に「かすかな予感」と云う題になっている。