瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

東京RADIO CLUB「東京ミステリー」(2)

 2018年8月21日付「「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(38)」に書影を貼付した、TBSラジオ東京RADIO CLUB 編『東京ミステリーとっておきの怖い話』二見WAi WAi文庫)について、昨日の続き。
 カバー表紙折返しは白地で、下部には横組みで小さく「photo――世界文化フォトdesign――――-田中保次」とあり、その上には明朝体縦組みでまづ横長の赤字でやや大きく「番組放送中にも不思議な出来事が !! 」と題して、

 いったい、この科学の時代に本当にこんなことがありうるのか、疑うこ/とは簡単ですが、|自分の目で見、肌で感じてしまった人たちがいる/のですから、否定のしようはありません。【3】
 さらに、放送中にパーソナリティーの声に混ざって、
「赤ん坊の泣き声が聴こえた」
「女の人のなく声が聴こえてきた」
 といった手紙や電話を番組あてに何本もいただきました。その時/間帯が一致していたことからも、|まったくの空耳ではなかったので/は……。

とあります。これは3~5頁「はじめに」の一節、3頁11行め~4頁5行めを抜いたもので、本文のみにある語句を灰色太字で示し、本文での改行位置も「|」で添えて置きました。
 この「はじめに」は、冒頭、3頁2~4行めに、

 本書はTBSラジオ『岸谷五朗の東京RADIO CLUB』のなかで、一九九二年の/夏に三ヵ月間放送された「東京ミステリー――とっておきの怖い話」に寄せられた投稿を/もとに、六〇本の話を活字化したものです。

と、由来を説明しています。本書は平成5年(1993)5月刊ですからコーナー終了から10ヶ月ほど経って刊行されたことになります。そして、末尾、5頁8~11行め、

 聴取者からいただいた手紙や葉書の投稿には若干の筆を入れさせていただいて文章化し/ました。
 
 一九九三年
 
                 TBSラジオ「東京ミステリー」スタッフ

と、2018年8月21日付「「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(38)」の【追記】に推測したような処理を加えたことを、きちんと断ってあります。
 「岸谷五朗の東京RADIO CLUB」は平成2年(1990)10月8日から平成6年(1994)9月30日まで、月曜から金曜の22:00から、1033回にわたって放送されていますが、平成5年(1993)そして最後の平成6年の夏にも同様の企画があったのかどうか、あったとしても書籍化されていないことは確かです。(以下続稿)