・『田辺聖子全集』別巻1(二〇〇六年八月十日第一刷発行・集英社・口絵+521頁・A5判上製本)
田辺聖子全集 別巻1 年譜・田辺聖子で読む昭和史/対談と鼎談/田辺聖子論二編/初出一覧
- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/08/04
- メディア: 単行本
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7~161頁「年譜 田辺聖子で読む昭和史」の、20頁26行め~21頁「昭和 14 年 1939 11歳」条の、21頁下段15~19行め「 ★ | この年」項の中に「赤マント」が挙がっている(18行め)。
しかし7頁(頁付なし)扉の裏、8頁(頁付なし)上段、菅 聡子「【作成にあたって】」を見るに、9~17行め、
この年譜は、作家としての田辺聖子の歩みに加えて、田辺/がどのように社会をとらえたかをひとつの軸として、昭和か/ら平成の時代をともに見つめ直してみよう、という試みのも/とに構成されています。
上段では、田辺の作家としての日々を、田辺の文章や発言/を引用しながらたどり、その個人史を再構成しました。
下段では、世界や日本の出来事を記し、人々がどのように/生きてきたのか、何を体験し、何を楽しみ、何を悲しんだの/か、追体験できるようにしました。
とあって、下段にしかないと云うのは、どうやら田辺氏の「個人史」に所属しない事柄らしいのである。
『楽天少女 通ります 私の履歴書』
・四六判上製本(一九九八年四月十日第一刷・定価1500円・日本経済新聞社・268頁)
- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1998/04
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- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
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『田辺写真館が見た ”昭和” 』
・四六判上製本(二〇〇五年五月十五日第一刷発行・定価1857円・文藝春秋・229頁)
- 作者: 田辺聖子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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- 作者: 田辺聖子
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確かにどちらにも、赤マントに関する記述はないようである。ありそうなところしか見ていないのだけれども。
朝の連続テレビ「芋たこなんきん」 2006年10月2日~2007年3月31日放映(全151回)
- 作者: 田辺聖子,長川千佳子
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- 作者: 丸山知子,長川千佳子,田辺聖子
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- 作者: 田辺聖子,丸山智子,長川千佳子
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従って、田辺氏は赤マントについて特に何も書いていないのだろう、と思っていたのだが、確かに田辺氏は赤マント流言を体験していて、実はそれを、初期の小説に書いていたのであった。
なお『全集』年譜作成者の菅聡子(1962.8~2011.5.14)とは、もちろん面識などないのであるが、シンポジウムの司会をしているのを見て、1度だけなのだけれどもその印象が、今でも妙に残っているのである。(以下続稿)