瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(107)

・『信州百物語』の典拠(2)日本傳説叢書『信濃の卷』と『松代町史』下卷
 昨日の続き。『信州百物語』の各話の題と頁・行は、叢書東北の声11『杉村顕道怪談全集 彩雨亭鬼談』に拠っている。国立国会図書館デジタルコレクションの初版もしくは新版に拠るべきかと思ったのだが、新字体に拠るネット検索の便宜と、現物を最も閲覧・入手し易いであろうことを考慮して、そのままにして置く。
 さて、仮に附した番号で云うと【18】まで藤澤衞彦 編著『日本傳説叢書 信濃の卷』に、そして【19】から【30】までの12話が青木純二『山の傳説 日本アルプスに拠っていた。そして【31】からはまた、『日本傳説叢書 信濃の卷』に戻っている。昨日と同じ要領で列挙して置こう。
【31】迎え滝送り滝の話(342頁8行め~343頁3行め)
  ←(四六)迎ひ瀧送り瀧上高井郡仁禮村)128頁5行め~129頁4行め(「信濃奇勝録」)
【32】鼠の耕雲寺の話(343頁4行め~344頁)
  ←(六三)高尾の遺物埴科郡南條村大字鼠)159頁9行め~163頁4行め*1
【33】星塜の話(345頁)
  ←(四四)保科の星塜上高井郡保科村)116頁9行め~119頁3行め(「信濃奇勝録」)
【34】太鼓石の話(346~347頁1行め)
  ←(三七)太皷石上水内郡小蟲倉山)106頁5行め~107頁3行め(「信濃奇勝録」)
【35】弥太郞滝の話(347頁2~12行め)
  ←(三三)彌太郞瀧上水内郡水内村)103頁9行め~104頁8行め(口碑「信濃奇勝録」)
【36】信濃の真弓の話(348~349頁4行め)
  ←(八四)信濃の眞弓南安曇郡穗高・安曇地方)234頁4行め~236頁10行め(「信濃地名考」)
【37】山辺温泉の話(349頁5行め~350頁)
  ←(一一三)山邊溫泉東筑摩郡入山邊村湯湧)272頁5行め~275頁2行め 「宇治捨遺物語」
【38】四阿山の話(351~352頁1行め)
  ←(一六一)四阿山(小縣郡四阿山344頁5行め~345頁2行め(「信濃奇勝録」)(「山家集」―西行
【39】金台寺の話(352頁2行め~353頁6行め)
  ←(一六四)紫の雲南佐久郡野澤町)346~347頁7行め(「信濃奇勝録」)
【40】好色灯台の話(353頁7行め~354頁)
  ←(一六八)好色燈臺南佐久郡十日町357頁7行め~359頁3行め(口碑)
 以上、全54話中、過半の28話が『日本傳説叢書 信濃の卷』から採られている。
 残り14話のうち、13話は松代町史』下卷からの書き抜いたものであった。
・『松代町史』上卷(昭和四年四月二十五日印刷・昭和四年四月三十日發行・長野縣埴科郡松代町役場・松代町全圖*2+口絵7葉+12+18+710頁)
・『松代町史』下卷(昭和四年五月二十五日印刷・昭和四年五月三十日發行・定價 上下二卷 金七圓・長野縣埴科郡松代町役場・29+693+55頁)
 復刻版として松代町史復刻続町史刊行会によるものと、長野県郷土誌叢刊(昭和六十一年十二月 十 日 復刻版発行・全二冊揃定価二一、〇〇〇円(分売不可)・臨川書店)がある。原本と長野県郷土誌叢刊は国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館/図書館送信限定 )で閲覧出来る。
 下卷三八二~五〇六頁「第五編 民俗史」の四七四頁10行め~五〇六頁「第 八 章 口碑傳説」に29話、番号が打たれていないので仮に番号を打った。題はゴシック体で6字下げ1行取り。地名は本文中には記載されているが『日本傳説叢書 信濃の卷』のような形で*3明示されていないので附さなかった。
【41】お菊大明神の話(355~358頁11行め)
  ←【5】お菊の怨霊(四八〇頁10行め~四八二頁13行め)
【42】猿屋小路の猿の話(358頁12行め~360頁6行め)
  ←【10】猿屋小路の猿(四八六頁7行め~四八七頁9行め)
【43】行生猿女の話(360頁7行め~362頁10行め)
  ←【29】行 生 猿(五〇四頁9行め~五〇六頁7行め*4
【44】安養寺阿弥陀如来の話(362頁11行め~363頁)
  ←【12】安養寺阿彌陀如來(四八八頁11行め~四八九頁9行め)
【45】左宮司の話(364~365頁1行め)
  ←【23】左 宮 司(五〇〇頁5~15行め)
【46】善仲院観世音の話(365頁2行め~367頁7行め)
  ←【22】善仲院觀世音(四九八頁11行め~五〇〇頁4行め)
【47】東条の泣き坂の話(367頁8行め~368頁2行め)
  ←【17】泣 き 坂(四九三頁7~13行め)
【48】御手洗辨天の話(368頁3行め~頁4行め)
  ←【21】池田宮御手洗辨才天の由來(四九七頁3行め~四九八頁10行め)
【49】大石大明神の話(370頁5行め~371頁行め)
  ←【25】大石大明神(五〇一頁12行め~五〇二頁14行め)
【50】明徳寺の弥勒菩薩の話(372~374頁1行め)
  ←【13】明德寺の彌勒菩薩(四八九頁10行め~四九一頁1行め)
【51】福徳寺の涅槃像の話(374頁2行め~375頁4行め)
  ←【15】福德寺の涅槃像(四九二頁6~15行め)
【52】虫歌観世音の話(375頁5行め~376頁8行め)
  ←【11】虫歌觀世音(四八七頁10行め~四八八頁10行め)
【53】銅鑵子の話(376頁9行め~378頁)
  ←【9】銅鑵子(四八四頁12行め~四八六頁6行め)
 ここまで、埴科郡松代町とその周辺の話が並んでいたが、最後の1話は北佐久郡大里村(現・小諸市)である。
【54】鳴門の森の話(379~380頁2行め*5
 これのみ、典拠を未だ突き止めていない。「鳴門森」の現在位置もネット検索したのでは突き止められなかった。(以下続稿)

*1:160~161頁は版本から取った「二代高尾衣服卓袱」の図版。

*2:国立国会図書館デジタルコレクションには挿入されていない(脱落か?)。国立国会図書館デジタルコレクションの『長野県郷土誌叢刊』本に拠る。

*3:2020年1月1日追記】「に」を「な形で」と改めた。

*4:以下余白。

*5:以下余白。