瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(138)

・青木純二の経歴(7)「新聞及新聞記者」と『日本新聞年鑑』
 それでは『新聞人名辞典』第2巻に影印で収録されている資料を順に見て行こう。
 まづ雑誌「新聞及新聞記者」に掲載されていた2点。
・「〈新聞/通信〉記者名鑑〈大正十年/九月現在〉」右からの横組み、〈/〉は割書。底本(大正十年十月一日發行・大正十年十月十四日印刷納本・特價壹圓貳拾錢・新聞新聞記者社)の65~140頁で青木純二(牛尾兵志)は出ていない。なお、奥付では印刷日が発行日の後になっている。
・「〈新聞通信/從業各員〉個別名鑑〈大正十一/年六月現〉」縦組み。底本(大正十一年六月三十日發行・大正十一年六月三十日印刷納本・特價金壹圓八十錢・新聞新聞記者社)の1~108頁、イロハ順で54頁の1~2段め(4段組)の1段め29行めに「牛尾兵志 高田新聞社會部」とあり、2段め1~6行め、1字下げで、

(大八、一一入社)。福岡市(明二八、/六)生。商業學校卒業。【新聞歴】福/岡毎夕。日日。【著作】傳説の九州。/九州怪談集。【思想】皇室中心主義/【趣味】讀書。【現住】高田市上田端/町。

とある。【 】は半角だが再現出来ないので仮に全角で示した。
 次に新聞研究所 編『日本新聞年鑑』の「名鑑」を見て置こう。
・大正十三年『日本新聞年鑑』大正十三年七月七日 印刷・大正十三年七月十日 發行・大正十三年七月十日 初版・定價金四圓
 「名鑑」111頁で頁付は独立、(88)頁の1段め(4段組)4~10行めに、

青木純二(中尾兵志改名)東京/朝日新聞高田支局主任。(新聞/歴)函館日日、高田新聞、新潟/毎日、新佐渡主筆等。(著書)ア/イヌの傳説其の他五種。(主義)/皇室中心主義。(現住)高田市兩/替町二三ノ三。

とある。姓名が見出しとして大きく、以下の行が1字下げになっているのは同じ。
 「中尾」が「牛尾」の誤植であることは、10月21日付(136)に引いたように、遠田勝の指摘がある。
・大正十四年『日本新聞年鑑』大正十四年八月二十五日印刷・大正十四年八月二十八日發行・大正十四年八月二十八日初版・大正十四年九月 十 日再版・大正十四年九月 二 十 日三版・定價金三圓
 「名鑑」93頁(別に索引3頁)で頁付は独立、70頁の4段め(4段組)5~13行め(国立国会図書館デジタルコレクション197コマめ)に、

青木純二 東京朝日新聞高/田通信部主任。福岡市外千代町/(明二八、六、一〇)生。高等商業/學校三年まで。福岡毎夕主筆凾/館日日、高田新聞、新潟毎日等/を經て東京朝日に入社、著述『ア/イヌの傳説』外五種。(趣味)諸/國の土人形を集むること。(現/住)高田市兩替町

とある。姓名が見出しとして大きく、以下の行が1字下げになっているのは同じ。
・昭和二年版『日本新聞年鑑』昭和元年十二月二十五日印刷・昭和元年十二月二十八日發行・定價金四圓
 第四篇「名鑑」106+3頁で頁付は独立、81頁の1段め(4段組)8~16行め(国立国会図書館デジタルコレクション255コマめ)に、

青木純二 東京朝日新聞高田通/信部主任。福岡市外千代町(明/二八、六、一〇)生。高等商業學/校三年まで。福岡毎夕主筆函館/日日、高田新聞、新潟毎日等を/經て東京朝日に入社、著述『ア/イヌの傳説』外五種。(趣味)諸/國の土人形を集むること。(現/住)高田市兩替町。

とある。姓名が見出しとして大きく、以下の行が1字下げになっているのは同じ。(以下続稿)