瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

睡眠不足(5)

 図書館は再開されたけれども、まだ行く気が起こらない。いや、長期休館を見越して借りて置いた本も、結局その多くは積んで置くだけになってしまって、それも今後行きづらくなる図書館の本よりも、今後も利用するかも知れない図書館の本ばかり使ってしまって、あんまり意味がなかった。だからまだ別の本を借りようと云う気分にならないのである。取り急ぎ、近日中に返しに行く、これからも通う図書館では間に合わない本の、必要最低限の頁をコピーして置くつもりである。
 先週の金曜日に腰をうっかりして痛め、そう悪くもないが良くもならない。4月下旬にはもっと悪くして1週間くらい外出しなかった。いや、例年だったら腰にバンドを巻いて出勤していたはずなのである。
 今朝は明け方、と云ってもまだそんなに明るくならないうちに、蚊が顔の辺りを飛び回るので目が覚めて、手を伸ばせば届くところにある電気蚊取器を点け、そのまま二度寝したのだけれども、どうも睡眠不足と云うか、疲れが抜けない。何となくだるいが発熱もせず鼻は普段は大抵左が詰まっているのだが今は右が詰まっている。
 例年この時期、庭の梅の実を大量に拾って、水洗いして陰干しして、夜中に汚れや傷を点検しつつ硝子瓶に放り込む作業に小一時間掛かるので、どうしても睡眠不足になってしまう、と云った記事を上げていたと思うのだが、今年は硝子瓶2つ、10リットルほどしか漬けなかった。例年の半分以下である。 
 梅の実は蜂蜜と一緒に硝子瓶に漬けて置くと、実の蜂蜜漬けとほぼ同じ量の梅シロップになる。実は父に全て献上(?)し、私はシロップの方をちびちび、出がらしになったお茶でお茶割りしたり、炭酸水を買って来て炭酸割りしたりして飲んで、外出時には濃い目に水で割ったものをペットボトルに詰めて持ち歩いたりしていたのだが、今年は、春に父に実を献上する機会を失してしまった。それで家にある、密閉出来る容器を掻き集めて、やっと実をいくらか宅配便で送った*1。そうこうしているうちに例年より早く梅が落ち始め、ようやく硝子瓶を2つ空けても何だか気疲れもあって俄に拾おうと云う気分にもならず、やっと13リットル分だか空けた硝子瓶に10リットルだけ漬けることとなった。例年なら構わず放り込んでいた虫喰いの窪みも今年は容量が少ない分、厳密に選り分けて、ちょっと厳密過ぎたかも知れない。しかし例年ならこの後も、梅の実から発するガス抜きに出勤前、帰宅後、夕食の前後、入浴前、就寝前と随分時間を取られたものだったが、今年は容量にかなり余裕があるから、そんなに小まめに見張らなくても大丈夫だろう。With Corona 時代に相応しい対応になったかも知れぬ。
 ベランダから屋根に下りて、屋根から手を伸ばして届く枝に残っているものを今日粗方収穫した。これまで鈴生りに成っていた実の重みで壁や屋根に触っていた枝々も、随分軽くなって持ち上がって来たけれども、それでも繁り過ぎて壁に触っている分があるので、実をほぼ取り尽くした今日、鋸で枝落しした。枝の先を落とすと更に軽くなって上向きである。何だか気分が良い。それから庭に下りて、落ちている実で綺麗なものを拾う。落下して石に当たって割れ目が入ったり、虫が喰ったりして使い物にならないものも多い。先月中旬に落ちたものは熟れて橙色になっている。
 梅の実はまだ僅かに枝に残っている。触れても枝を離れないものは無理に取らない。手の届かないところにあるものは、見当だけ付けて置く。実は例年以上に成っていたから、安物の China 産の蜂蜜を10kgも買い込んで備えていたのだが、これは梅ではなく料理用や珈琲・ヨーグルトの砂糖代わりに使うことになりそうだ。

*1:例年、手渡しだったから気を付けてもって帰ってもらったので、好い加減な容器でも構わなかったが、シロップが漏れやすいので、普通のタッパウェアでは不安があるのである。