瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

いまに語りつぐ『日本民話集』伝説・現代民話(5)

 7月14日付(4)の続きで「現代民話」の4冊め。要領は7月12日付(2)に示した。――中断なしに続けるべきだったのだが、一昨日、都内の図書館に出掛けて疲れてしまったのと、腰痛と、それからこういう目録を投稿すると閲覧数が減るので(別に閲覧数にこだわって記事を考えている訳ではないが、非常に面倒な作業なので)意欲が持続しなくなる*1。いや、そもそもこのような整理は同じ資料を使い回している当人たちが責任を持って果たして置くべきだと思っているので、私としては仕方がなく、まぁ嫌々、やっているのである。
⑬『家族と食べ物にまつわる民話』編集:大島広志・237頁・96話
1章め「傷つけられた身体」扉(頁付なし)13頁、章解説14頁(大島広志)
一 洗面器の顔(東京都 男子高校生)15~18頁(17頁挿絵)
二 女の頭 北海道(北海道函館市 丸山美由貴)19頁
三 引き抜かれた首 20~21頁
四 先生の首 北海道(北海道函館市 東みさ子)22~23頁
五 もう死んでるの? 24頁
六 目玉が会いに来る 25~27頁
七 さかさまの目 28~29頁
八 目を探せ 北海道(北海道函館市 女子高校生)30頁
九 死をあらわす? 耳 31~32頁
十 ピアス 33~34頁
十一 赤いピアス(東京都 男子大学生)35頁
十二 耳をくれ 36頁
十三 耳の中のクモ 37頁
十四 クモが出た 福島県(佐久間務/報告 渡辺節子)38~40頁
十五 海から手 41~43頁(42頁挿絵)
十六 白い手(田口和子)44~45頁
十七 プールから手 46~48頁
十八 手をつないで 49~50頁
十九 指のない女(東京都 専門学校女子学生)51~53頁
二十 臓器泥棒 54頁
二十一 卵巣に髪の毛(東京都 女子大学院生)55~56頁
二十二 ウエルカム トゥー エイズ ワールド(東京都 男子大学生)57~59頁
二十三 チン切りおじさん 埼玉県(埼玉県 小堀光夫)60~63頁
二十四 膝のフジツボ 神奈川県 64~65頁
二十五 足をつかむ手(東京都 専門学校女子学生)66~67頁
二十六 足を返してくれ 沖縄県(東京都 望月新三郎)68~69頁
二十七 追いかけてくる上半身 北海道(平石珠恵)70~71頁
二十八 上半身、下半身 東京都(三浦麻紀子)72~73頁
二十九 すきまの男 74~75頁(75頁挿絵→章扉カット)
三十 日焼けサロン(東京都 女子大学生)76頁
三十一 死体洗いのバイト 茨城県(東京都 女子大学生)77~78頁
三十二 脳卒中で絶対に倒れない方法 79~80頁
2章め「浮遊する身体」扉(頁付なし)81頁、章解説82頁(大島広志)
三十三 体外離脱(木内亮)83頁
三十四 清めの塩をしなかったら 福岡県(福岡県北九州市 男性/記録 高津美保子)84~86頁
三十五 あの世へ行った話――来るな 神奈川県(井出そう 報告/松谷みよ子)87~89頁(88頁挿絵→章扉カット)
三十六 あの世へ行った話――犬がなめる 福岡県(福岡県 西福江)90~91頁
三十七 あの世へ行った話――祖母の声 福岡県(福岡県小郡市 堀内由美子/報告 大石弘之)92~93頁
三十八 あの世へ行った話――冷てえ川 宮城県宮城県牡鹿郡女川町 岩崎としゑ/報告 松谷みよ子)94~95頁
三十九 あの世へ行った話――あれがあの世か 栃木県(栃木県宇都宮市 加藤ふみ子/報告 納所とい子)96~97頁
四十 あの世へ行った話――もう少し生かしておいて 埼玉県(埼玉県 波岡龍平)98~100頁
四十一 死人が生き返った話 青森県青森県五所川原市 和島秀子/報告 佐々木達司)101~103頁
四十二 死体が起き上がった話 和歌山県和歌山県田辺市栄町 坂本宗弘)104~106頁
四十三 魂がくる 千葉県(千葉県木更津市井尻 飯塚義明)107~108頁
四十四 死んだあと姿を見せる 静岡県(納所とい子)109~110頁
四十五 殺された人からの呼びかけ 長野県(平岡崇子)111~112頁
四十六 分骨された子どもの幽霊 113~114頁
四十七 生まれかわり 新潟県新潟県東頸城郡松代町 高橋新吉/報告 高橋八十八)115~118頁
四十八 生まれかわり 北海道(北海道函館市 滝口裕子)119~120頁
四十九 生まれかわり 石川県(石川県珠洲郡 滝口篤男/報告 和嶋俊二)121~123頁(122頁挿絵)
五十 生まれかわり 神奈川県(神奈川県茅ヶ崎市 樋田豊宏)124頁
五十一 生まれかわり 福井県福井県 友人/大阪府 須藤さちえ)125~126頁
3章め「家族のきずな」扉(頁付なし)127頁、章解説128頁(大島広志)
五十二 死の知らせ――祖父の声 東京都(東京都新宿区 足達和子)129~132頁
五十三 死の知らせ――戸をたたく 大阪府大阪府松原市 加藤孜子)133~134頁
五十四 死の知らせ――足音 北海道(北海道札幌市 井上ゆかり/報告 井上二美)135~136頁
五十五 死の知らせ――お祖父ちゃんの死(北海道函館市 堀内貴子)137~139頁(138頁挿絵→章扉カット)
五十六 死の知らせ――時計が四つ壊れる(東京都小平市 五十代主婦O/報告 高津美保子)140~141頁
五十七 死の知らせ――母がくる(中本勝則)142~143頁
五十八 死の知らせ――玄関のカギ(北海道函館市 藤田優子)144~145頁
五十九 死の知らせ――アゲハ蝶 146~147頁
六十 死の知らせ――白い蝶 北海道(北海道函館市 女子高校生)148~149頁
六十一 臨死体験 150~151頁
六十二 幽体離脱(神奈川県相模原市)152~153頁
六十三 お別れにくる魂(東京都 専門学校女子学生)154~156頁
六十四 お骨が歩く 北海道(北海道函館市 黒島ゆかり)157~158頁
六十五 祖母の霊 東京都 159~160頁
六十六 子育て幽霊 東京都(東京都 田中貢太郎)161~165頁(164頁挿絵)
4章め「壊れた家族」扉(頁付なし)167頁、章解説168頁(大島広志)
六十七 コインロッカー・ベビー 東京都(東京都 専門学校女子学生)169~171頁
六十八 猫殺し(東京都 男子大学生)172~173頁
六十九 母と子(東京都 専門学校女子学生)174~175頁
七十 今度は落とさないでね(東京都 大学生)176~178頁(177頁挿絵)
七十一 お母さんをおんぶ 179~180頁
七十二 おもくないの 韓国(キム ドウ シック)181~182頁
七十三 父の背中(東京都 専門学校女子学生)183~184頁
七十四 赤ん坊が口をきくと家族が死ぬ(東京都 男子大学生)185~186頁
七十五 乳首に毒――お父さん(東京都 男子高校生)187頁
七十六 乳首に毒――隣のおやじ 188頁
七十七 オレも大きくなったら……(東京都小平市 三十代主婦O/報告 高津美保子)189~190頁
七十八 家族の笑い話 191~196頁 ※☆の箇条書きで19話。
5章め「恐ろしい食事情」扉(頁付なし)197頁、章解説198頁(大島広志)
七十九 薩摩揚げ(東京都 男子大学生)199頁
八十 ニャンバーガー(東京都 男子大学生)200~201頁
八十一 ミミズバーガー(東京都 男子大学生)202~203頁
八十二 ねずみ丼(東京都 男子大学生)204頁
八十三 猫チャーシュー(東京都 男子大学生)205~206頁
八十四 恐怖のラーメン屋(東京都 男子大学生)207~209頁
八十五 人肉ラーメン(東京都 男子大学生)210~211頁
八十六 キャットフード 212頁
八十七 インスタント・ラーメン(村地春子/記録 渡辺節子)213~215頁(214頁挿絵→章扉カット)
八十八 コンビニのおにぎり(東京都 女子大学生)216頁
八十九 コカ・コーラの秘密(東京都小平市 三十代の主婦O/報告 高津美保子)217頁
九十 コンビニのおでん(東京都 男子大学生)218~219頁
九十一 ゴリンジュウ(常光徹/報告 高津美保子)220頁
九十二 クソ(常光徹/報告 高津美保子)221頁
九十三 太ったタイ(東京都 男子大学生)222~224頁
九十四 イカは人を食う 225頁
九十五 タコを食べない(東京都 男子大学生)226-227頁
九十六 ウナギは人を食う(米屋陽一/報告 高津美保子)228~230頁(229頁挿絵)
 これまでに確認した⑩⑪⑫の3冊に比して、各話の末尾の情報が全体的に少ないが、妙に詳しい箇所もある。明らかに他の巻の担当者と方針が異なってしまっているとしか思えないのだが、これについては追って検討することにする。それからもう1点、気になったのは「六十六」の出処が(東京 田中貢太郎)となっていることで、田中貢太郎の書いたものを7月5日付「閉じ込められた女子学生(23)」に引用した、学術的な利用にも堪えうるような編集方針を示しているこのシリーズに含めてしまって良いものだろうか。よって、本シリーズの出典の問題点については、この話も特に取り上げて、検討して見たいと思っている。(以下続稿)

*1:閲覧数が減ったのは、最近取り上げた別の本の、取り上げ方が不味かったからかも知れないが。