2018年10月8日付「閉じ込められた女子学生(5)」からしばらく取り上げて検討した、①川奈まり子『実話怪談 出没地帯』だが、先日、図書館OPACで文庫版が出ていることを知って、借りて来た。
②河出文庫『実話怪談 でる場所』二〇一九年 七 月一〇日 初版印刷・二〇一九年 七 月二〇日 初版発行・定価760円・258頁
①では表紙・背表紙とも黄土色の「実話怪談」は明朝体で小さく入り、白抜き斜体の「出没地帯」が大きく入っていたが、②では表紙は白抜きで2行に、背表紙は半角分空けて1行に黒で、同じ大きさで入る。
①のカバーには文字は他に、表紙・背表紙に明朝体白抜きで縦組みの著者名、最下部に横並びで版元名が入り、裏表紙は左上を白く抜いて(7.3×4.1cm)、バーコード2つ「9784309024769/1920095013008」と「ISBN978-4-309-02476-9/C0095 ¥1300E」そして「定価[本体1300円](税別)」とある。
②の裏表紙、左上に「9784309416977/1920195007600」右上に「ISBN978-4-309-41697-7/C0195 ¥760E」2行分空けて「定価[本体760円](税別)」、中央やや下に以下の紹介文。最初の1字は紫色の正方形(1辺0.8cm)のドロップキャップ(2行×3字分)で、
も ういいの?――振り向い/ ても誰もいず、それは私/自身の声だった。松寿園スタジ/オ、青山霊園、女子美大付属高、/開かずの邸、散在ガ池、廃病院/スタジオ、源氏山公園、国道16/号線、ホテル青い鳥……。また/誰かを死なせてしまうことのな/いように綴られた、二十八の怪/談実話。
とある。
①のカバー折返しは白地で文字はない。②はカバー表紙折返しに横組みで、上部に、
川奈まり子(かわな・まりこ)
1967年、東京生まれ。作家。著書に『実/話怪談 出没地帯』(本著旧題)、『迷家/奇譚』『実話怪談 穢死』『実話怪談 呪/情』『実話怪談 夜葬』『赤い地獄』『実/話奇譚 奈落』、共著に『娵』『女之怪/談』『怪談四十九夜 出棺』『現代怪談/地獄めぐり』など。
TABLO(http://tablo.jp/)とTOCANA/(http://tocana.jp/)で怪談実話を連載/中。日本推理作家協会会員。
とあり、下部に小さく「カバーデザイン◎山元伸子 /カバー写真◎©PIXTA /カバーフォーマット◎佐々木暁」とある。
これに対応する記述は①253頁の裏に、縦組みで下部に「装幀デザイン/芦澤泰偉 |写真/写真素材ぱくたそ | Photo カズキヒロ | モデル 白鳥片栗粉」とある(改行位置「|」)。これは「©フリー素材サイト「ぱくたそ」」の2016年2月23日公開「暗い森の中を歩く女性の後姿の写真素材/深い森の中を彷徨う女性(ID13773)」である。子供のように見えたのだが、この頃からしばらく活動していた成人女性写真モデルらしい。
①は続いて2018年10月8日付「閉じ込められた女子学生(05)」に引いたように、次の頁に初出、その次の頁に著者紹介がある。ここでは②の初出(底本)について、奥付の前の頁(表は白紙)に、
*本作は、ニュースサイト「しらべぇ」(http:///sirabee.com/)に連載された、「川奈まり子の実話系/怪談コラム」を加筆修正・改題し、『実話怪談 出没/地帯』(河出書房新社、二〇一六年六月)として刊/行したものを改題して文庫にしたものです。
とある。
②のカバーに戻って、カバー裏表紙折返しには[河出文庫]6点。①は奥付の裏は白紙だが②は1頁6点の「河出文庫」目録が3頁。(以下続稿)