あまりメモを取らないつもりだったのだけれども、平成前半の帯を見ていると、どうしても色々確認したくなってしまう。
新潮文庫(2) 新潮社
・新潮文庫4763/あ-13-17『ふたり』平成 三 年十一月二十五日 発 行・平成 五 年 一 月 二 十 日 六 刷・定価427円・304頁
※ 帯あり、白抜き横組み「新潮文庫の/赤川次郎」魚眼レンズで撮った書斎でカバーを外した新潮文庫(書名は不明)を手にした赤川氏のカラー写真。裏表紙側「新潮文庫の赤川次郎」19点21冊、うち最初の2冊「新刊」、本書は17点め。
祖母の持っていた、恐らく刊行時の装幀のカバーは表示出来ない。現行のカバーは3年前から。それ以前にもセーラー服の少女が向かい合っているカバーに改装されていたようだ。
赤川次郎さん『いもうと』の刊行に合わせて、新潮文庫『ふたり』のカバーもリニューアル。どちらも大島弓子さんのカバー画が目印です。かつて『ふたり』に胸を熱くした方も、初めて興味を持った方も、ぜひ書店で手に取ってご覧ください。 pic.twitter.com/wUapfeJSUD
— 新潮社出版部文芸 (@Shincho_Bungei) 2019年10月18日
『いもうと』は続篇。但しこの大島弓子の装画は単行本『ふたり』のもので、原点に回帰したことになる。
・新潮文庫5022/あ-13-21『透明な檻』平成 五 年 三 月二十五日 発 行・定価466円・283頁※ 帯あり「新潮文庫の新刊」
※「新潮文庫の/赤川次郎」挟まる。『ふたり』の帯と同じ写真を表紙側・裏表紙側の2面に大きく使い、題は右上に大きく縦組み、右下にゴシック体白抜きでごく小さく「`93-4」横組み。裏表紙側の左からその左の1面を使って「〝新潮文庫の赤川次郎〟フェアの新刊」を上2/3で詳しく紹介、下1/3に「その他既刊」17点19冊の標題と定価(税込)を列挙、その左の1面は映画化『チャーリー』とTV化『丘の上の向日葵』。裏面は「〝新潮文庫の赤川次郎〟フェア*今月の新刊」2点の書影入り紹介、続いて「新潮文庫*今月の新刊」11点12冊、初めの6点は作家の顔写真、残り5点は書影(作家以外の日本人2名と外国人3名)、最後に「〝`93海外文學の名作21〟フェア*今月の新刊」1点、カポーティ『草の竪琴』著者顔写真。
・新潮文庫5631/あ-13-25『うつむいた人形』平成 八 年 二 月 一 日 発 行・定価505円・289頁※ 帯あり「新潮文庫の新刊」書影に同じ。
講談社文庫
・あ21-17『秘書室に空席なし』1992年2月15日第1刷発行・1994年7月6日第9刷発行・定価466円・313頁※ 帯あり「講談社文庫/`94 キヨスクフェア」裏表紙側「特製オレンジカード/500名様プレゼント!!」●締切は、平成6年8月31日、表紙側折返し「特製オレンジカード/応募券」、裏表紙側折返し「IN★POCKET〈直接定期購/読のご案内〉」
カバー表紙折返し右下に「カバー装画 浅賀行雄/レイアウト 岸 顯樹郎」とある。
・あ21-22『三姉妹探偵団8 人質篇』1994年4月15日第1刷発行・定価447円・255頁
※ 帯あり「最新刊」、裏表紙側「今月のフェア〈女の愛読書フェア〉」17点と「今月の小説」5点6冊、本書は後者の1点め。表紙側折返し「オリジナル文庫BOX/「庫之介」ブレゼント !! 」で「➍プレゼント期間は1994年12月末日まで。」カバー表紙折返し左下のマーク切除。裏表紙側折返し「IN★POCKET〈直接定期購/読のご案内〉」
現在、今時の美少女イラスト風のカバー表紙になっていて、初刊時の書影が表示出来ない。――祖母の蔵書は表紙折返し右下に「カバー装画 浅賀行雄」とあって『秘書室に空席なし』と同じ浅賀氏の、より平面的な人物画だった。
集英社文庫
・162|B『ハムレットは行方不明(上)』昭和58年12月25日 第1刷・定価300円・260頁*1
※ 帯あり「今月の新刊」
・162|C『ハムレットは行方不明(下)』昭和58年12月25日 第1刷・定価300円・278頁*2
※ 帯あり「今月の新刊」
以上2冊は客間クローゼット左側1段めより。
・あ-6-21『ホーム・スイートホーム』1997年4月20日 第1刷・定価552円・340頁
※ 帯あり「今月の新刊」
祖母の蔵書は苺パフェを描いた額絵のイラストだが、表示出来ない。カバー表紙折返しの最下部右、明朝体横組みで「カバー・樋上公美子/A D・岡 邦彦 」とある。
・あ-6-15『哀愁変奏曲』1993年4月25日 第1刷・定価524円・334頁*3
※ 帯あり「今月の新刊」
祖母の蔵書のカバー表紙が表示出来ない。水色と明るい緑の水彩絵の具を暈かしたような絵で緑の方にト音記号を紛れ混ませている。カバー表紙折返しの最下部右、明朝体横組みで「カバー・小川ミツコ/ AD・桧原由比子」とある。
角川文庫 角川書店
・角川文庫6758/あ 6-47『泥棒物語』昭和六十三年四月三十日 初 版 発 行・平成 三 年三月二十日 二十二版発行・定価544円・385頁※ 帯あり「春のフェスティバル」裏表紙側「[最新刊]」として9人9点11冊、1点めが赤川次郎『危険な相続人』(上)・(下)でまさに本書と同じ頃に刊行されていた。参考までに『危険な相続人』の書影を示して置こう。 本書の帯もレイアウトはほぼ同じで、異同は「最新刊」の文字がないことと、最下部の紹介文1行がないことである。但しイラスト+写真部分は同じ大きさに見える。裏表紙側折返し「月刊カドカワ」の広告、表紙側折返し「3月16日(土)/全国洋画系ロードショー」の「天川伝説/殺人事件」の広告。
・角川文庫8503/あ 6-74『フルコース夫人の冒険』平成四年三月十日 初版発行・定価485円・318頁※ 帯あり「最新刊」
文春文庫 文藝春秋
・262―2『幽霊列車』1981年1月25日 第1刷・1986年4月20日 第22刷・定価360円・334頁※ 帯あり「`86ミステリー&/サスペンス/フェア」裏表紙側、日本人21名と外国人7人の名を列挙、フェアのための帯。
一番古いものが最後に来てしまったが、若者向けと思われる赤川次郎作品を、70過ぎから80過ぎまで10年ほど継続して愛読していたことが、注意される。今後見付かったら、ノベルスは前回、そして文庫はここに、追記することとしよう。(以下続稿)