瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(68)女流時代小説家

 祖母が少数しか買わなかったらしい作家のものを纏めて置こう。
【藤原緋沙子】
講談社文庫ふ66-5『鳴子守 見届け人秋月伊織事件帖2011年9月15日第1刷発行・定価552円・284頁

新潮文庫9544/ふ-46-1『月凍てる 人情江戸歳時記平成二十四年 十 月 一 日 発  行・平成二十四年 十 月 十 五 日 二  刷・定価550円・349頁 昨年8月3日に『月凍てる』8月25日に『鳴子守』のメモを取った。次の作家も昨年8月3日にメモを取っている。
【今井絵美子】
・ハルキ文庫/時代小説文庫『立場茶屋おりき』角川春樹事務所
い 6-21『泣きのお銀』2012年12月18日第一刷発行・定価667円・294頁※ カバー裏表紙の紹介文の最後「大好評シリーズ第十三弾。」
い 6-22『品の月』2013年3月18日第一刷発行・定価667円・290頁※ カバー裏表紙の紹介文の最後「大好評シリーズ第十四弾。」
 次の作家は昨年8月29日にメモ。
諸田玲子
新潮文庫8871/も-25-10『王朝まやかし草紙』・平成二十二年 二 月 一 日 発  行・定価705円・新潮社・537頁※ 帯あり「新潮文庫の新刊」
 杉浦日向子は小説家ではないが、時代小説周辺の人物としてここに添えて置こう。これも8月3日にメモした。
杉浦日向子 監修】
新潮文庫7981/す-9-10お江戸でござる平成十八年七月 一 日発 行・定価476円・288頁 カバー裏表紙折返しは2014年3月10日付「杉浦日向子『江戸アルキ帖』(2)」の、「隠居の日向ぼっこ」のない新潮文庫4272『江戸アルキ帖』のカバーに一致。

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 全てを改めた訳ではないが、平成以降の本で纏めて買った作家は粗方見たはずである。実はまだ点数の多い作家が幾人も手付かずのまま残っているが、昭和に買い集めたものが主で、それ以降の作家の本が纏まって出て来ることはもうないと思うのである。
 今日は祖母の祥月命日で、仕事帰りにターミナル駅で家人と落ち合って、バスに乗って墓参りに行った。降らない予報だったのに雨も降り出して、なかなか草臥れた*1。傘を持って行かなかったので少し濡れたが、自転車で出掛けてしばらく高架下に降り籠められたり、やはり自転車で霧雨の中を都内まで往復したことを思えば大したことではない。しかしやはり草臥れる。そこで、比較的な楽な、昨夏にメモを取ったままになっていたものを取り敢えず纏めて投稿する作業も、実際の蔵書の整理と並行して進めて行こうと思うのである。(以下続稿)
小笠原京2024年3月9日追加
 寝間より。
小学館文庫『蛍火の怪 旗本絵師描留め帳』一九九九年八月一日   初版第一刷発行・定価590円・308頁

※ 帯あり「今月の新刊」
杉浦日向子2024年3月16日追加
 寝間の本棚より。本書は小説ではないし杉浦氏は小説家ではなかったが、先に「監修」の本をここにメモして置いたので、ついでに書き添えて置く。
・『大江戸美味草紙』一九九八年一〇月一五日 発 行・定価1400円・新潮社・カラー口絵+174頁・B6判上製本※ 帯あり、書影に同じ
【蘭巴】2024年3月26日追加
小学館文庫 R J-3 1『小説 佐武と市捕物控一九九九年一月一日   初版第一刷発行・定価533円・289頁※ 帯あり「今月の/最新刊」、表側は金をコーティングした帯で表紙側には小学館文庫の創刊1周年記念の「やんちゃ党宣言」プレゼント実施中の告知、裏表紙側に「「やんちゃ党宣言」プレゼント」として「読書を楽しむための「やんちゃ党」グッズを抽選で総計10000名様にプレゼント!」の説明、裏表紙側折返しの右下に「応募券」、そして「創刊1周年記念やんちゃ党宣言プレゼント」として➊~➎の賞品と〈応募方法〉〈宛先〉と「〈締切〉1999年2月4日(当日消印有効)」等は裏表紙側折返しに記載。
 標題は奥付に拠る。カバー表紙と2~3頁(頁付なし)「目次」にはこの標題の右脇に、1頁(頁付なし)扉とカバー裏表紙折返しでは標題の上に「石森章太郎原作による」と添えているように、石ノ森章太郞の漫画のノベライズである。
 カバー表紙・カバー裏表紙折返しに「「時代◉歴史」傑作シリーズ」とあり、奥付の前の「SHOGAKUKAN BUNKO」の目録12頁のうち、初めの4頁が1頁5~7点の「最新刊」合計24点で、後の8頁が上段組段組「好評既刊」だが、3頁めは「「時代・歴史」傑作シリーズ」として5点、本書は神坂次郎『天馬空をゆく』童門冬二黒田如水』三好 徹『近代国家「日本」を建国した6人/明治に名参謀ありて』塩見鮮一郎『浅草弾左衛門天保青春譜(上)』に続く5点めに本書のみ「「小説・佐武と市捕物控/蘭  巴」と鉤括弧付で挙がっている。カバー裏表紙折返しも同じ5点だが童門氏・神坂氏・塩見氏・蘭氏・三好氏の順で、塩見氏のものは標題の下に「第一巻 天保青春譜(上)」と添え、三好氏のものは副題がない。
 著者は1999年に本書と『小説 佐武と市捕物控2』そして共訳の1冊を、そして翌年に掛けて「ふぁーすとぶっく 名作シリーズ」と云う絵本を9冊、合計12冊を小学館から出していた。しかしどうにも情報が少ないので、カバー表紙折返しの紹介文を抜いて置こう。明朝体縦組みでやや大きく「蘭 巴(らん・ともえ)」とあり、2~7行め、

神戸生れ。22歳で念願のパリ留学。
様々な体験ののち、シナリオの世界に入る。/デビューは東映Vシネマ。
映画、テレビの脚本を主に、小説、詩、童話/にも進出。
音楽系の専門学校で講師を勤める。

とある。年齢も、具体的な経歴も分らない。先述した奥付前の目録の説明文に「惜しまれて逝ったコミック界の巨匠・石ノ/森章太郞の古典的名作が気鋭の女流作/家の眼と筆でいまよみがえった。」とあるので女性であることだけは(女性らしい筆名ではあるが)かろうじて分る。筆を折ったのか、それとも別の名前で活動を継続しているのかも分らない。

*1:それに、先日風呂上りに体育座りをして湯冷まししていたら寝てしまい、水屋に頭を強打して右側頭に瘤が出来ている。特にズキズキもしないのだが嚙んだりすると少し気になる。しかし Wikipedia 等に転倒して、或いは物にぶつかって死亡した、と云う人を笑えない。しかしこれまでも何度も水屋にぶつかっているのだが、必ず右に傾いてしまうのは、‥‥別に思想的な意味はないだろうけれども。