少数しか邦訳されなかったか、祖母が少ししか買っていない作家の文庫本も、当初は作家別に記事にしていたが、1人1記事で投稿していては記事数が徒に増え過ぎてしまうので纏めて置く。日本では受けなかったので邦訳も少なかった訳で、新古書店でも買い取ってもらえなかった。よって今でも祖母宅に遺してある。念のため、入り用の人は連絡下さい、と云って置こう。これまで全く問合せはないけれども。
・新潮文庫 C･ガルシア=アギレーラ『お嬢さま探偵ループの事件簿』加藤洋子 訳
新潮文庫5969／カ－23－１『５万ドルの赤ちゃん』平成 九 年 十 月 一 日 発 行・定価590円・新潮社・382頁
このシリーズは7冊出ているが、邦訳されているのは最初の2作だけである。1作めが本書で、2作めは378～382頁、訳者による「解説」の末尾、382頁7～9行めに、
次作はループの親友の謎の死と、キューバ系の宝石商が、店に押し入ったキューバ難民を／自己防衛のため撃ち殺した事件がからむ話で、新潮文庫からつづけて刊行予定なのでお楽し／みに。
と予告され、既に翻訳にも着手していたようで後に刊行されているが、売れ行きが良くなかったものか、2作めの邦訳が刊行されたとき既に米国では3作めが刊行されていたにもかかわらず、新潮文庫ではこれ以上続刊されなかった。
ハヤカワ･ミステリ文庫4336〈ＨＭ(229)-1〉マーガレット・モズリイ／安藤由紀子 訳『ほんの小さな殺人』一九九九年一月 二十 日 印刷・一九九九年一月三十一日 発行・定価660円・早川書房・348頁
ハヤカワ･ミステリ文庫3072〈ＨＭ(169)-1〉アネット・ルーム／堀内静子 訳『私のはじめての事件』一九九一年十月三十一日 発行・一九九二年九月 三十 日 三刷・定価583円・早川書房・411頁 以上は昨年9月8日に作製した草稿3つを纏めた。次のものは9月14日作製。
・集英社文庫 ダイアン･デヴィッドソン『クッキング･ママ･シリーズ』
テ-7-6 加藤洋子 訳『クッキング･ママの検屍書』1997年９月25日 第１刷・定価705円・434頁※ 帯あり、背表紙側「大好評の料理ミステリー。／シリーズ６作目」裏表紙側、既刊5点の目録、紹介文1行ずつ。
テ-7-5 加藤洋子 訳『クッキング･ママの召喚状』1996年８月25日 第１刷・定価680円・447頁*1
※ 帯あり「最新刊」背表紙側「大好評の料理ミステリー。／シリーズ５作目」裏表紙側、既刊4点とＬ･キングの『捜査官ケイト』シリーズ2点の計6点の目録、紹介文1行ずつ。
もう1冊は見たはずだと思っていたら、以前持ち帰ったものの中に1冊紛れていた。市ヶ谷駅前のパイオニア ブックスのカバーが掛かっている。「書皮ギャラリー」の「13-01 千代田区」に掲出されているものに同じ。
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今後、似たようなものが出て来たらここに追加して行くこととする。逆に『クッキング･ママ･シリーズ』は既刊分が揃って出て来るようなことがあれば独立させよう。しかしその可能性は低いと思う。
国内の推理作家、時代小説作家でも、祖母が少ししか買っていないものが多数ある。それも同様に纏めて投稿することとしよう。（以下続稿）
【メアリ・Ｈ・クラーク】6月15日追加
・新潮文庫2519／赤166Ａ 中野圭二 訳『誰かが見ている』昭和五十四年 一 月三十日 発 行・昭和五十六年 三 月十五日 五 刷・定 価360円・新潮社・328頁*2
・新潮文庫2739／赤166=3 深町眞理子 訳『揺りかごが落ちる』昭和五十六年 六 月 十 五 日 印 刷・昭和五十六年 六 月二十五日 発 行・定 価480円・新潮社・426頁*4
・角川文庫6558 メアリー･ヒギンズ･クラーク 山本瑠美子 訳『永遠の闇に眠れ』昭和六十一年十一月十日 初版発行・定 価580円・角川書店・443頁*5
以上4冊は寝間の本棚にあった。
・新潮文庫5646／ク－４－８ 深町眞理子 訳『ダンスシューズが死を招く』平成 八 年 二 月 一 日 発 行・定価621円・新潮社・439頁※ 帯あり「今月の新刊」書影に同じ
応接間の隅の9段の簞笥の上から2段めより。
【ジョーン・ヘス】6月16日追加
・集英社文庫『マゴディ町ローカル事件簿』中井京子 訳
へ 6 3『ど田舎警察のミズ署長はＮＹ帰りのべっぴんサ。』1996年７月25日 第１刷・定価544円・296頁※ 帯あり「最新刊」
【イーヴリン･Ｅ･スミス】7月25日追加
・ハヤカワ文庫2585〈ミステリアス･プレス文庫５〉長野きよみ･訳『ミス･メルヴィルの後悔』1989年３月10日初版印刷 1989年３月15日初版発行・定価583円・早川書房・420頁・ハヤカワ文庫2669〈ミステリアス･プレス文庫11〉長野きよみ･訳『帰ってきたミス･メルヴィル』1989年８月10日初版印刷 1989年８月15日初版発行・定価563円・早川書房・417頁※ 帯あり「ミステリアス･プレス文庫 最新刊」本書専用の帯
書店のカバー、裏面に株式会社ジェーシービーの「18才からのＪＣＢ、／<ジェイ･ワン>新登場」の広告、表紙側折返しの裏面「料金受取人払［神田局承認 4140］差出有効期間／平成２年８月／18日まで」
以上2冊は客間のクローゼット左側1段めより。
【ライア・マテラ】8月17日追加
ここまでの追加分に「2023年」と入れていたのを削った。
・創元推理文庫「ウィラ・ジャンソン・シリーズ」高田恵子 訳（東京創元社）
Lia Matera（1952生）の Willa Jansson series（1987～1998）は7冊出ているが邦訳は3作めまで、8月16日付（136）に触れた、客間のクローゼット右側1段め、翻訳小説を中心に文庫本が詰め込まれた紙袋から、1作めだけが見付かった。
二六一１『殺人はロー・スクールで』1990年１月19日 初版・定価466円・320頁※ 帯あり、朱色地「創元推理文庫最新刊」裏表紙側「連続企画 犯罪の中のレディたち」予告されている「●次回刊行」は2月、毎月1冊刊行か。
【ルース・レンデル】8月17日追加
・角川文庫「ウェクスフォード警部シリーズ」深町眞理子 訳（角川書店）
Inspector Wexford series（1964～2013）は24作、18作めまでが邦訳されており、角川文庫の10冊中8冊めまでは深町氏の訳である。これは上記、ライア・マテラと同じ袋から1冊。
角川文庫6290／赤 五四一―8―『指に傷のある女』昭和六十一年一月十日 初版発行・定価460円・320頁※ 帯あり「角川文庫［愛の女流フェア］」裏表紙側「キャバレー〈角川春樹事務所創立10周年記念作品／61年４月・東宝洋画系公開〉」表紙側折返しには2013年3月5日付「角川文庫の「野性時代」の広告（１）」の②があって、カバー表紙折返しは余白「カバー 杉本典巳」とあるのみ。帯にあって黑ではなく紺で刷られているのはこれまで見た記憶がない。このフェアの[[最新刊]]専用の帯だから時期は確実である。裏表紙側折返しは「ザテレビジョン編集のアニメ月刊誌／NEWTYPE」の広告。
※ B7判（B6判2つ折）チラシ「愛の女流フェア実施中」挟まる。
他に「絵･松崎哲夫」のカラーイラストのある「全国共通図書券」の栞挟まる。
祖母の蔵書のカバー表紙は初版だと云う後者に同じ。後に標題と著者・訳者名の間にシリーズ名を入れるようになったようだ。これはこのシリーズ以外の長篇や短篇集も15冊ほど角川文庫から出ているためである。
そのシリーズ物でない長篇も1冊、これは客間のクローゼット左側1段めにあった。
角川文庫5702／赤 五四一―5―『ロウフィールド館の惨劇』小尾芙佐 訳 昭和五十九年六月二十五日 初版発行・定価380円・290頁※ 帯あり「角川文庫の新刊」裏表紙側「角川映画化/７月14日(土全国洋画系ロードショー」として左に「メイン･テーマ」右に「愛情物語」それぞれに主演の顔写真。表紙側折返しは2013年9月13日付「角川文庫の「月刊カドカワ」の広告（１）」の①の、私が見た中で時期が確実な最も早い例である。帯には青で印刷されており、帯の下、カバー表紙折返し下部にも黒で刷られている。裏表紙側折返しには2013年3月6日付「角川文庫の「月刊小説王」の広告（１）」の②が青で、これは帯の下、カバー裏表紙折返しにはない。
※ 栞あり「キリンの／ビアシャトル／1.2ℓ」カラー広告、裏面、カラーで上段「メイン･テーマ」中段「愛情物語」下段「愛読者サービス／映画優待割引券」とて使用方法。
他に「Seikyo Shinbun」の「日本の花／カタクリ」の写真の栞が挟まる。祖母は学会員ではなく親戚にもそんな人がいるとは聞いていないので、書店でご自由にお取り下さいみたいに置いてあったのを取ったのだろう。
【ポーラ・ゴズリング】11月20日追加
ハヤカワ文庫2617〈NM(151)-1〉HM コ 3 1『ウィッチフォードの連続殺人』秋津知子 訳 一九八九年五月三十一日 発行・一九九三年九月 三十 日 八刷・定価680円・早川書房・475頁 客間のクローゼット左側1段めより。
