瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(089)宮部みゆき

 宮部みゆきの本は昨年4冊見付けていて、もっと出て来ると思っていたのだが見当たらないので「宮部氏の本はもっと出て来るかと思っていたのだがこの4冊だけのようだ」とコメントして6月14日付(076)に「女流推理作家」として黒崎緑と纏めて投稿して置いた。

宮部みゆき2022年8月8日*1
創元推理文庫『元警察犬「マサ」シリーズ』
 シリーズ名は「大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき公式ホームページ『大極宮』」の「宮部 みゆき 著作リスト」に拠る。
411 01Mみ 1 1『パーフェクト・ブルー1992年12月25日    初版・2001年2月16日    51版・2001年4月27日 新装版初版・定価620円・355頁

※ 帯あり
41102Mみ-1-2『心とろかすような マサの事件簿2001年4月20日 初版・定価620円・349頁 この2冊で全てで、本にシリーズ名は入っていない。
※ 帯あり
新潮文庫『孤宿の人』新潮社
新潮文庫8829/み-22-21(上)平成二十一年十二月 一 日 発  行・平成二十三年 九 月 二 十 日 二  刷・定価743円・493頁新潮文庫8830/み-22-22(下)平成二十一年十二月 一 日 発  行・平成二十三年 九 月 二 十 日 二  刷・定価781円・520頁


 ところが、6月24日付(084)に述べた、6月21日に見付けた客間のクローゼット左側の床の上にあった段ボール(44冊)に1冊、そして2022年8月26日付(033)の註に触れて置いたが6月22日、週末に地方から祖母の長男夫婦(私の義父母)が最終的な確認のために上京するのに先立って、夕方、見落としがないがもう一度、仕事帰りに祖母宅に立ち寄って、衣服と蒲団ばかりかと思っていた寝間の押入れ、夏喪服の下にある段ボールに、古いアルバムを4冊、祖母の小学校時代から女学校時代のアルバム、跡見の卒業アルバム、そしてサイパンで戦死した夫(すなわち家人の祖父)が陸軍の演習や新婚生活、庭で丹精していた菊等を纏めた2冊を見付けたのである。この発見は家人には伝えたけれども、段ボールは元通りに仕舞って置いた。――時間が限られているのにこんなものを見ていては片付けが捗らないだろうと思ったのである。かつ、もしこれを見付けられなければ、その程度の点検しか出来ていないと云うことになるから、私の書籍悉皆整理の意義も多少は理解されるだろうと思ったのである。
 そのとき、その押入れの前にある観音開きの小簞笥の下に平たい段ボールがあることに気が付いた。小簞笥にはもう使用期限の切れた膏薬等が入っていて、重さからしても本は入っていないと思ってこれまで、時間も余りないことだし、真面目に見ていなかった。しかし、その下に段ボールがあるのである。20日・21日と新たに100冊以上見付けていたところだったのでよもやと思って開けてみると、やっぱり本だった。35冊、うち3冊が宮部氏の本だった。
 そうすると、8冊もあるのに独立させないのは不当な扱いのように思えて、そこで「女流推理作家」からは切り離すことにしたのである。
 順序からすると小簞笥の下にあったものが直木賞受賞の帯があって若干早い。祖母にはどうも、派手な帯を掛けて平積みになっている文庫本を買ってしまう癖があったらしい。
新潮文庫5414/み-22-4『龍は眠る』平成 七 年 二 月 一 日 発  行・平成 十 一 年 一 月 三 十 日 二 十 刷・定価705円・新潮社・537頁

※ 帯あり、朱色地で背表紙側「直木賞受賞!」明朝体白抜き。折返しは少し朱色地が割り込むが白地。表紙側左に宮部氏の顔写真、その右に横組みで「 ’99年新春、/宮部みゆき直木賞受賞!」と明朝体白抜き、4行めは右詰め黒のゴシック体で「新潮文庫」。裏表紙側も横組みで、白く抜いた◯に被さるように「新潮文庫の/宮部みゆき累計500万部突破!」と黒のゴシック体横組み、その右に明朝体白抜きでカバー裏表紙折返し「―――新潮文庫―――/宮部みゆきの本|」と同じ9点が同じ順に並ぶ。
新潮文庫6159/み-22-9『幻色江戸ごよみ』平成 十 年 九 月 一 日 発  行・平成 十一 年 一 月 三 十 日 五  刷・定価552円・新潮社・330頁※ 帯あり『龍は眠る』のものと全く同じ文字・レイアウトは同じだが背表紙側の幅が狭くなっているから同一のものではない。
光文社文庫 み 13-1『東京下町殺人暮色』1994年10月20日 初版1刷発行・1999年2月20日   25刷発行・定価514円・303頁※ 帯あり、黒地で桃色に白く縁取りしさらにその周囲を桃色に暈かした縦長明朝体横組み「新・直木賞作家の傑作推理!光文社文庫」レーベル名の上、右詰で白抜きの⑮の数字の左右に「創刊」と「周年」を被せる。背表紙側も上部に「光文社文庫」下部にこのロゴ、折返しは黒地、裏表紙側「宮部みゆき 傑作群 話題騒然!! 発売中」として光文社文庫2点とカッパ・ノベルス4点5冊。
 クローゼットの床の上の段ボールの1冊はダブリであった。
新潮文庫6159/み-22-9『幻色江戸ごよみ』平成 十 年 九 月 一 日 発  行・平成 十 三 年 三 月 十 五 日 十 二 刷・定価552円・新潮社・330頁 ショッピングセンター内にあった行きつけの本屋のカバーが掛かっていた。
 さて、家人の話では到着した23日、義理の両親はホテルで休むとのことだったが午後から早速祖母宅に入り、24日の夕方には形見の品を見つくろって、私が持ち込んで置いた何箱かの林檎箱に詰めて自分の家と、妹の家に送ってしまったと云うので私は敢えて立ち会わなかったのだが、聞けばアルバムは見付からなかったとのこと。失礼ながら任せて置けないと思った次第。25日は墓参りに行くと云うことで家人が同行、早く済んだのでやはりアルバムが見たいと云うことになり、所在が分からぬと云うので祖母宅に参上、小一時間、義父の記憶を呼び覚ましつつ見てもらった。明け渡しが近づいたら持ち帰って保管するつもりである。(以下続稿)

*1:『元警察犬「マサ」シリーズ』を2022年9月6日に追加。