瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

祖母の蔵書(095)丸谷才一

 本記事は、当初「和歌」と副題して纏めようと思っていた。ここで投稿しようと思ったのは、一昨昨日の「童謡・唱歌」そして一昨日の「流行歌」に続いて、この辺りでまだ殆ど未着手だけれども「和歌」と「短歌」の、記事だけは作って置こうと思ったのである。
 昭和8年(1933)*1に高等女学校を卒業した祖母は、世代的にも短歌や俳句の嗜みがあり、歌や句を書いた手帖等も見ている。しかし、気に入ったものを書き留めたのか自作なのか、まだ点検する余裕を得ない。
 尤も、蔵書に占める韻文の割合は多くない。読書の中心はやはり散文で、嗜み以上ではなかったようだ。俳句はここまで取り上げて来たように新しい本も少なからずあるのだが、和歌・短歌は古い本が多く、ために後回しになって殆ど手を着けて来なかった。
 と、ここまで書いて、これは「丸谷才一」として纏めるべきだと思い直した。次の本しかまだメモを作っていないからである。

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 次の本は仏間の硝子棚にあった。もう処分してしまったが、定価の何十分の1にしかならなかった。
丸谷才一『新々百人一首発 行 一九九九年六月三〇日・定価3600円・新潮社・669頁・A5判上製本

※ 帯あり
 カバー裏表紙の上部、左寄りにシール(5.0×8.8cm)を貼ってある。すなわち、元のカバーにはバーコード等を敢えて入れていなかったのである。
 剥がされている本もあるかも知れないのでメモして置こう。左側にはバーコード2つ、右側にISBNコード/Cコード/定価、そして少し離してやや小さく、極細く薄く「「新々百人一首」/このシールは剥がすことができます。」とある。
 378~379頁に「愛読者カード」挟まる。左上に「料金受取人払」その下の子持枠「牛込局承認8806」、その下に「差出有効期限/平成12年10月/31日まで  」とあり、裏面「320607 新々百人一首」とあって専用のカード。
 409頁(408頁は白紙)にB6判の縦に布目を漉き出したベージュ色の少し厚い紙に、茶色で両面印刷「丸谷才一 主要著作一覧・略年譜」と表の右側に角が丸い長方形の枠にあり、枠の下部に小さく「新潮社 1999.6」数字は横並び。そして「新潮社新刊案内1999」も挟まる。

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 丸谷氏の本は、田辺聖子ほどではないにしても古書価が付かないだろうと思ってそのままにしてあるのだが、日本語や源氏物語に関する本などを寝間や仏間の硝子棚に見ている。小説はあったかどうか。差当り1冊だけだが上げて置いて、今後追加して行くことにしよう。(以下続稿)

*1:7月9日追記】投稿当初「昭和7年(1932)」と誤っていたのを訂正。アルバムや同窓会誌等に基づく祖母の伝記的事項の確認も進めないといけない。