池波正太郎の本は先月のうちにほぼ整理を終えたつもりでいたのだが、居間の簞笥から『鬼平犯科帳』の文庫版が2揃い出て来た。他にも何冊か掘り出している。
9月5日付（40）の最後に述べた、寝間の本立てにあった1冊。
・文春文庫 や 29 11 山本一力 編『おれっちの「鬼平さん」 池波正太郎「鬼平犯科帳」傑作選』2010年５月10日 第１刷・590円・文藝春秋・295頁
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以上は昨年9月7日に作成した草稿である。――居間（応接間）の簞笥の分は5月17日付（049）と5月18日付（050）に纏めて置いた。
この草稿を書いた翌日に新潮文庫版『剣客商売』の揃いを見付けたことは2022年9月12日付（043）に報告したが、これは5月27日付（059）に纏めて置いた。
当初、祖母の蔵書整理に際しては、何処にあったかには拘らずに、とにかく分野別・作家別・シリーズ別に何となく纏めて置けば良いと思っていた。しかし、同じシリーズが後になって意外な場所から出て来たりすると、何となく所在も書いて置いた方が良いような気がして来て、そうすると後で見付かったものを前の記事に追加するのもどうかと云う気になって来るのである。
6月21日に見付けた、客間のクローゼット左側の床の上の段ボールからは、次の2冊が出て来た。
・新潮文庫2861／草156=12『雲霧仁左衛門(前編)』昭和五十七年 六 月二十五日 発 行・昭和 六 十 年 三 月 十 日 七 刷・定価520円・新潮社・528頁
※ 帯あり「池波正太郎の本」緑色地、背表紙側の上部、ゴシック体白抜き横組みで「＊池波正太郎の本＊」とあってその下にゴシック体縦組みでまづ大きく示した3点には、上に横長の楕円にゴシック体白抜きで「新刊」と入れる。うち2点は『剣客商売』シリーズの最初の2冊で、5月27日付（059）に見たように本書が増刷されたのと同じ月の刊行である。なお、下に添えてある定価は祖母の持っている後刷に同じ。もう1点は『あほうがらす』。続いて既刊が10点14冊、本書は6点めに「雲霧仁左衛門(前･後) 各520円 」とある。最後に小さく「その他８冊 書店にてフェア実施中」と添える。18点22冊はカバー裏表紙折返し「～～新潮文庫～～／池波正太郎の作品」に挙がる点数冊数に同じ（順序は同じでない）。『剣客商売』文庫化記念フェアみたいなものだろうか。
asin に10桁の ISBNコードを入れても現行の書影が表示されていまうが、流石に池波氏の本はネットオークション等に多数出品されているので、画像検索で容易に書影を閲覧することが出来る。萌黄色地に眼光鋭い武士の立ち姿、右側上詰めで明朝体太字白抜きの標題、その左に紫色で「前編」と上詰めで添え、左側上詰めで紫色で「池波正太郎」最下部右寄りに、ここのみ横組みで「新 潮 文 庫」とある。
・新潮文庫2862／草156=13『雲霧仁左衛門(後編)』昭和五十七年 六 月二十五日 発 行・昭和 六 十 年 三 月 十 五 日 七 刷・定価520円・新潮社・557頁
※ 帯あり「池波正太郎の本」緑色地で『前編』との異同は表紙側、2行のみ黒地にして明朝体白抜きで入る惹句、背表紙側の新潮文庫の整理番号「=12=」が「=13=」になっていること、裏表紙側折返し、白地部分の左下に明朝体縦組みで小さく「雲霧仁左衛門(前)」とあったのが「雲霧仁左衛門(後)」になっていることである。
書影については『前編』に同じで異同は地色が縹色になって紫色のところ、地色と重なって青紫色っぽく見えること、もちろん「後編」になっており、またこちらはやはり振り返っている立ち姿だが若い女である。
6月22日に見付けた、寝間の小簞笥の下の段ボールには次の1冊があった。
・文春文庫 い 4 20『仇討群像』1980年６月25日 第１刷・1998年７月25日 第27刷・定価486円・文藝春秋・392頁
池波氏の本はまだあったように思うが、少数であればしばらくここに追加して行くこととしよう。（以下続稿）
【8月9日追記】客間のクローゼット右側2段め、
・角川文庫2983『堀部安兵衛』上巻 昭和四十八年三月 十 日 初版発行・昭和五十二年二月二十日 七版発行・角川文庫・478頁
・角川文庫2984『堀部安兵衛』下巻 昭和四十八年三月十日 初版発行・昭和五十一年十月十日 七版発行・角川文庫・448頁
2冊ともカバーを欠いているので定価が分からない。
【2024年2月25日追記】早い時期に持ち出して何処にあったか分からないものの中に（寝間であろうと思うのだけれども）1冊あった。
・新潮文庫5185／い－16－68『江戸切絵図散歩』平成五年十二月 二十日 発 行・定価505円・新潮社・204頁※ 帯あり「新潮文庫の新刊」
