寝間の本棚に次の2冊が、硝子扉の中に収まっていた。
・『東京燒盡』昭和三十年四月十五日印刷・昭和三十年四月二十日發行・定價二八〇圓・大日本雄辯會講談社・261頁・四六判上製本
扉裏に墨書「 百鬼園/松木宣彦様」。
・平山三郎 編『続百鬼園座談』一九八〇年八月一〇日 初版印刷©・一九八〇年八月二五日 初版発行・定価 一八〇〇円・論創社・335頁・四六判上製本
※ 帯あり
居間の隅の9段の簞笥の6段めに旺文社文庫版が2冊あった。
・旺文社文庫121-5『続百鬼園随筆』1980年9月20日 初版印刷・1980年10月1日 初版発行・定価380円・224頁
・旺文社文庫121-7『冥途・旅順入城式』1981年5月10日 初版印刷・1981年5月20日 初版発行・定価440円・340頁
次の2冊には寝間の本棚にあったように思うのだがもう記憶が定かでない。同じ場所になかったことは確かである。
・新潮文庫6837/う-12-1『百鬼園随筆』平成 十 四 年 五 月 一 日 発 行・平成 十 四 年 六 月 十 五 日 三 刷・定価514円・新潮社・362頁
※ 村上春樹『海辺のカフカ』のチラシ(188~189頁)挟まる。
・新潮文庫6871/う-12-2『続百鬼園随筆』平成 十 四 年 五 月 一 日 発 行・平成 十 四 年 六 月 十 五 日 三 刷・定価438円・新潮社・262頁※ 帯あり「新潮文庫/の/話題作」橙色地
※ 村上春樹『海辺のカフカ』のチラシ(138~139頁)挟まる。
この2冊の帯、表紙側のレイアウトは同じで。右側上部に1字ずつ左右に少し傾けた楷書体横組みで前者は「軽妙洒脱な」後者は「滑稽飄逸な」として2行めの傾きのない楷書体「百鬼園ワールド」に続ける。右側下部にゴシック体、前者は白地にして「名所復刊!」後者は黒地にして白抜きで「必読古典!」折返しは白地で表紙側折返し「波」の広告、裏表紙側折返し「新潮/ケータイ文庫」の広告は同じ、裏表紙側折返し、白地の左下に明朝体縦組みで小さくそれぞれの標題。裏表紙側は本文から前者は2行、後者は3行引用。
『海辺のカフカ』のチラシ(12.7×8.8cm)は文字は全て横組み、表面、前者は薔薇色地、後者は黄緑色地で、中央やや上にゴシック体で左下から右上へ斜めに前者は「15歳の話らしい。」後者は「四国の話らしい。」とあり、最下部中央に明朝体「村上春樹/最新長篇/9月刊行!」とある。まだ題名を公表せず情報を小出しにして匂わせていたらしい。裏面は白地で、表の地色で同じ文字を刷る。中央左詰めゴシック体で「http://www.kafkaontheshore.com/新作長篇専用 期間限定HP '02 8月開設予定!」と同じ長さ(6.5cm)で2行(2行めは細い)、右下隅に太いゴシック体で版元名。――もちろん今クリックしてもどうもしない。しかしアドレスが英題になっているのが気になる。私は2013年5月10日付「村上春樹『ノルウェイの森』」に述べたような理由で村上氏の小説を毛嫌いしていて、それに新作について毎度妙な煽り方をするのを不快に思っていたので、いつ新作の刊行が予告され、どの段階で題名が発表されたのか、そして発売日の狂騒と云ったことも全く関心の埒外であった。従ってこの『海辺のカフカ』のチラシの時期、題名が公式に発表されたのはいつなのか、この英題はこっそり題名を明かした恰好になるのか、と云った辺りのことが気になるのだけれども、何をどう調べれば良いのか、俄に思い浮かばない。
内田氏の本が今後見付かったら、ここに追加して行くこととしよう。(以下続稿)
【7月18日追記】客間のクローゼット左側の1段めから持って来ていた本の中に1冊あった。
・旺文社文庫121-24『東海道刈谷驛』1983年2月15日 初版印刷・1981年2月25日 初版発行・定価340円・246頁【7月31日追記】寝間の本棚にもう1冊あった。
・筑摩叢書 37『私の「漱石」と「龍之介」』1965年5月20日 初版第1刷発行・1971年6月30日 初版第8刷発行・¥ 450・筑摩書房・255頁・四六判並製本 ビニールカバーが掛かる。