瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

「木曾の旅人」と「蓮華温泉の怪話」拾遺(191)

 昨日の記事について、今日の午前に Twitter(現 X)に投稿したところ、東氏が🖤をしてくれたのだが Repost はしてくれませんでした。よって当該 Tweet の閲覧数は1桁、記事の閲覧数の方はその2倍強*1と、過去最低レベルで推移しております。どうも、力作(!)を上げると何故だか記事の閲覧数が減るのです。それにまぁ Repost されたところでリンクを踏んでくれる人は殆どいません。しかしいない訳ではないのですけれども。いえ、そんなことはこの際どうでも良いので、今度こそ私の「新発見」についての「残念無念」な思いを新たにして下されたく存ずる次第です。
 そこで私の方も、訂正しないといけないと思いながら、何となくそのままになっていた件を今度こそ片付けて置こうと思ったのです。
・松本三喜夫『「語り」をよむ 信越《頸城・安曇》国境の物語2013年(平成25年)7月 第1刷 700部発行・定価3800円・岩田書院・291頁・A5判並製本

 これも一昨日借りて来ました。この本は私が青木純二『山の傳説 日本アルプス』を手にした翌月(2019年9月)から、度々借りていたのですが、出来ればしっかり取り上げたいと思ったのが仇となって、これまで取り上げそびれておりました。
 扉は本文共紙だけれども頁付がありません。1頁「目 次」から頁付があります。
 2頁(頁付なし)「頸城・安曇国境地域の古道略図(『小谷村誌』歴史編297頁から転載して作図)」が本書が対象にしている地域で、信濃国安曇郡から越後国頸城郡へと流れて日本海に注ぐ姫川の谷間(姫川谷)と谷沿いの塩の道(千国街道)、そしてこの略図には載っていないが蓮華温泉などが舞台となっている。
 3~16頁「は じ め に」は、281~291頁「お わ り に」とともにちょっとした論文くらいの量がある。冒頭、3頁2~6行めを抜いて置こう。

 ようやく自分の故郷をテーマとして、一冊をまとめつつあるが、実に長期間を要した。長期間といっても、書くの/に時間がかかったというよりも、故郷とどう向き合って、どういう方法で執筆すればいいのか、その思案に時間がか/かったといったほうが適切である。
 長い時間かかって、ようやくたどりついた私の「思い」を少し語っておきたい。キーワードとして、「語り」、「故/郷」、「誇り」の三つを設定した。


 以下1行空けて設定した「思い」のキーワードを1点ずつ、かなりじっくりと説明している。
 本文は以下の5章から成る。
 17~44頁「第一章 かくれ街道をゆく
 45~82頁「第二章 ある村のウェストン伝説」
 83~153頁「第三章 力持ちが元気だった/―塩の道ボッカ―
 155~226頁「第四章 生きていくことの日常/―『越後姫川谷のボッカ』考―
 227~279頁「第五章 頸城・安曇国境の口承譚*2
 「おわりに」の後、1頁分空白があって奥付、上部の「著者紹介」に「昭和25年生まれ。‥‥」とあるが場所を書いていない。本文を細かく見れば載っていたかも知れないがそこまで確認する余裕がない。しかし最後に「‥‥、新潟県民俗学会員。」とあり、現在の新潟県糸魚川市の生れのようだ。
 さて、当記事の訂正を要する箇所だけれども、もちろん第二章「ある村のウェストン伝説」に絡んで来る。私が間違った訳ではなく、priority の問題を正して置きたいのである。それから、蓮華温泉に触れた箇所を資料としてメモして置きたい。
 ただ、久し振りに本書を読み返しているうち、その作業をする時間がなくなってしまった。そこで本題は次回に回すこととしよう。(以下続稿)

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

 ついでに、以前読んだときに見付けた校正漏れのメモ若干を添えて置こう。
・7頁7行め「数えきれないくらいにわったて」
・11頁18行め「アイデンテティ」
・12頁6行め「‥‥、まず自分の故郷のありのままの/姿を知ることがまず基本になろう。」衍字。
・12頁12行め「吉村昭のエッセイにかかわる作品など」は「吉村昭の作品にかかわるエッセイなど」ならん。
・39頁17行め「ばってきし、」漢字でルビを振って欲しい。
・43頁15行め「伊達正宗」は「伊達政宗
・45頁7行め「本名は」?
・45頁7行め「万延元年(一八六一)一二月二五日」ではなく「一八六一年(万延元年)一二月二五日」とすべき。
・45頁13行め「昭和一五年(一九四〇)に七九歳で亡くなる。」とあるが「七八歳」が正しいだろう。1861年12月25日生で1940年歿なら満78歳の可能性が高い。
・47頁5行め「江戸」?
・156頁3行め「白馬岳山麓蓮華温泉山麓ではなく山腹。
・197頁4行め「新田次郎の『強力』」は「強力伝」だろう。

*1:これは総閲覧数なので昨日の記事のみの閲覧数ではありません。全く過疎化しております。

*2:ルビ「くび き ・ あ ずみくにざかい」。