瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

塩嘗地蔵(028)

 昨日紹介した神奈川県歴史教育者協議会 編著『神奈川歴史散歩50コース』(一九七九年十月二十五日第一刷発行Ⓒ・一九八五年八月二十五日第五刷発行・定価1,200円・草土文化・287頁)のうち、鎌倉市は「しょうなん(湘南)」の9題12コース(148〜198頁)のうち以下の6コース、文末にある執筆者名も添えて置く。
 148〜154頁「鎌倉の切通しを歩く――北鎌倉と朝比奈方面」(綿引光友・高木潔)
 155〜160頁「鎌倉の四季――花と年中行事」(石出法太)
 160〜165頁「古都に女性の歴史を探る――女人かまくら」(吉池俊子)
 166〜173頁「日蓮と鎌倉――名越から比企ヶ谷」(大図建吾)
 173〜178頁「伝統に培われた生活工芸品――鎌倉彫の里を訪ねて」(長島保)
 178〜182頁「花と城址と洞窟と――粟船(大船)の里」(石井喬)
 執筆者はいずれも高校教諭。
 「鎌倉の切通しを歩く」では149〜151頁「◇北鎌倉駅から鎌倉駅まで」と151〜151頁「◇鎌倉駅から朝比奈へ」の2コースが紹介されている。うち後者は、鎌倉駅から金沢八景行のバスに乗って「十二所神社前」で下車し、朝比奈切通しを西から東に越え、「朝比奈」バス停で鎌倉駅行に乗って「十二所神社前」を1つ過ぎて「十二所」バス停まで戻り、光触寺・明王院浄妙寺報国寺・杉本寺、というコースが設定されている。初めから「朝比奈」まで乗って、朝比奈切通しを東から西に越え、十二所神社・光触寺・明王院……と歩けばいいのではないか、という気がする。
 それはともかく、光触寺は153頁下段に4行ほど触れてある。

……。その小道の正面にあるのが頬焼阿弥陀仏で有名な光触寺である。ここにはまた、もと朝比奈坂へ通じる旧道の傍らにあって、塩売り商人らの信仰を集めた塩嘗地蔵がある。今でも商売繁盛を願う人びとのお札がよく張られている。*1

*1:ルビ「ほおやけ・こうそくじ・しおなめ」。