・新潮文庫261(3)
③百刷・④百七刷・百二十四刷のカバーは表紙折返しの右下に「カバー装幀 唐仁原教久」とある現在の表紙である。③八十六刷のカバーは「カバー 山下清澄」とある。この書影は文庫専門ネット古書店【文庫シェルフ】で見ることが出来る。
カバー表紙折返し、八十六刷は「新潮カセットブック」の「太宰治のカセット」の広告で昨日7月3日付「太宰治の文庫本(01)」で紹介した新潮文庫2819『津軽通信』十四刷にあるものと同じ。百刷は顔写真と略伝で新潮文庫2819『津軽通信』十八刷と同文、百七刷・百二十四刷は新潮文庫2819『津軽通信』二十二刷と同文*1、ただ百刷にも「Photo © 田村茂」とある。
カバー裏表紙折返し、八十六刷には「〜〜〜新潮文庫〜〜〜」と最上部にあって、左に「太宰 治の作品」として以下ゴシック体で17点、これは順序も含め7月3日付「太宰治の文庫本(01)」で紹介した『津軽通信』のものと同じ。右は切除されているが「奥野/太」と読めるので奥野健男『太宰治論』が載っているのであろう。下部に「カバー印刷 錦明印刷」とあるがその右は切除されていて不明*2。百刷・百七刷は「――――新潮文庫――――/太宰治の本|」として17点が挙がり、最下部に「カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室」とある。百七刷はこの間に「*/新潮文庫編/文豪ナビ 太 宰 治」とある*3。百二十四刷では「地図 初期作品集」が追加されて18点に増えており、小さい活字で左右2列に並べている。下に出来た余白には新たに「――――新潮文庫――――/〈太 宰 治/長部日出雄〉の本|」として「富士には月見草/―太宰治100の名言・名場面―」が追加されている。(以下続稿)